2009-09-02

映像から  NO 2522


 あまり芸能界に関することは書きたくないが、「押尾 学」容疑者が保釈されたニュース映像を目にして腹立たしくなったので書くことにした。

 それは、彼と一緒にいて亡くなってしまったという女性の存在で、なぜ彼女の写真までマスメディアが流すのか理解出来ないからだ。

 倒壊地区に在する実家の近くのお寺で行われた葬儀の際、テレビ映像には全て「ボカシ」映像となっていたが、彼女の家から薬物が発見されたことからか、その後は着物姿の写真が何度も流されることになっていた。

  テレビがこれなら週刊誌や写真雑誌の現実は予想がつくが、薬物が誰かの意図的な仕掛けだったらどうするのだろうと疑問を抱くし、仮に彼女が薬物依存者に なっていたとしても亡くなっていることを考慮するとせめて「ボカシ」映像を配慮するやさしさはたいせつではないだろうか。

 突然に遺族と なられたご両親のことを慮ると余りにも気の毒だし、準抗告したにも関わらず保釈決断を下した裁判官達の行動判断に疑問を抱く人がきっと多い筈で、過日の選 挙で最高裁の裁判官への記入を今回の地方裁判所裁判官に仮に変更したとしたら、大半の人が×印を入れたと想像してしまう。

 亡くなった方の恥を掘り起こして記事にするマスメディアはジャーナリズムから大きく掛け離れたレベルだと考えたいもの。された側のことを考慮すれば絶対にオープン化出来ない筈だし、それが視聴率や売らんがための行動なら寂し過ぎるではないか。

 ワイドショー的な番組に登場される芸能リポーターが多くてびっくりだが、ある番組で恥を掻いたことを吐露しておこう。

  難波に吉本興業の花月劇場があるが、そこで宮川大助・花子さんと対談をする冠婚葬祭笑事典という収録が行われ、別の番組に大手旅行会社の人が出演されると 聞いており、スタジオに入る前にメーキャップ室に入ったらそれらしき人物がおり、「旅行会社の方ですか?」と質問したら「違います」と怪訝そうな表情。番 組収録が終わってから知ることになったが、その人は芸能リポーターとしてかなり著名なじんぶつで、失礼なことを申し上げたものだと反省した出来事だった。

 さて、深夜のBSテレビで懐かしい映画を放送していた。第三次世界大戦を予想した小説が映画化された「渚にて」だが、グレゴリー・ペックが主演している1959年発表の
ものだった。

 確か近鉄百貨店の東側に隣接していた映画館で中学生の時に観たと記憶しているが、潜水艦で放射能に汚染された北半球を調査確認するような物語で、オーストラリアの第二国歌とされているウォルシング・マチルダを主題曲にしていた。

  十数年前、ある大きなイベントのプロデュースを担当し、オープン時にオーストラリアからの団体が入場される際、スタンディング・オベーションでお迎えし、 入場曲は私がこの曲を演奏し、終わってから何人もの人達からも握手を求められて喜ばれたという忘れられない出来事もあった。

 振り返れば、あの映画を観てから半世紀が過ぎたことになるが、核戦争、大震災、台風などの大災害が起きないように手を合わせよう。
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