2007-12-19

怖~い話し  NO 2068


 滋賀県にゴルフに行ってきたという知人の話に<!!>を感じることになった。

「不思議なことが」と語ってくれた内容は「ミミズがあちこちに出てきて死んでいた」ということ。それで思い出したのが、幼い頃から記憶に残っている年寄り達の会話。それが地震の前触れという風説だった。

 こんな季節に地面に出てきたら死んでしまうのは当たり前だが、何かを予知して出てくるという説。我が大阪に存在する「上町断層」のことを思い浮かべ、何やら恐ろしい感じを抱いた。

  さて、今日のテレビニュースで目に留まったのは、飲酒運転による死亡事故の裁判問題。危険運転致死と業務上過失致死の相違だった。昨年に法制度が変ってか らも飲酒を原因とする事故が多く発生し、轢き逃げという卑劣な行為に走るケースが増えたという恐ろしい現実が表面化してきているみたい。

 半月ほど前、友人と共にある居酒屋に入ろうとした時の出来事だが、携帯電話が鳴って表で対応中に店の中からすれ違いに出てきた人物の行動に驚いた。飲酒で真っ赤な顔をしていたのに、近くにあるコインパーキングに駐車していた車を運転して行ったからだ。

 店内に他の客はなく、カウンターにいたオヤジさんにその出来事を話したら驚かれ、その人物が常連客だと教えてくれ「事故でも起こされたら大変だ!」と嘆かれていた。

 そして数日前、その居酒屋のカウンターに数人でいたら、その人物がオヤジさんに敬礼するような仕種を見せて入ってきた。

「**さん、車じゃないだろうね?事故ったらワシにも責任が及ぶのだから頼むよ」と手を合わせるオヤジさん。そこで答えた男の言葉に背筋が寒くなってしまった。「大丈夫、事故ったり検挙されたら、自動販売機で飲んだと言うから心配いらんよ」と言ったからだ。

 それは、間違いなく今日も車で行動していることを吐露しており、オヤジさんが何とも言えない表情を見せられた。

「あんた、あかんで!」という大きな声がしたのはその時だった。声の主は廊下を挟んだところにある座敷に座っていた中年の女性客。見るからに「大阪のオバチャン」というイメージの人だった。

「あ んた、飲んで事故って怪我したり死ぬのはあんたの勝手や。そやけど、この辺は、わての子供や孫が歩いたり自転車に乗ったりしてるんや。あんたの被害に遭っ たら許さへんで。飲むんやったら車で来たらあかん。何処から来てるのかは知らんけど、生野の街で飲酒運転は許さへんで。ここに居てはるお客さん皆が思って いる筈や。なあ、皆はん。オヤッサン、飲んだらわてが110番したるから安心し~や」

 そんな予想外のやりとりの結末を緊張しながら見守っていた私だが、その男性は、どうやらバツが悪かったようで「安心してや。今日は車を置いてタクシーで帰るから。オヤジ、熱燗を頼むわ!」と言った。

 それから30分ほどして店を出た私達だが、彼がタクシーで帰ったかどうかは不明。ただ被害者の出ないことだけを祈っていた。

 天災には勝てないが、人災は抑えることが可能である。「地震も事故も起きないように!」と手を合わせてオヤスミしよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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