2008-10-28

感謝の合掌を!  NO 2303


 妻の縁戚にある人物が還暦を迎え、今日、私が何度も利用したことのある有馬温泉の有名ホテルに集う企画があったが、夕方、参加する予定だった私に電話があり、急遽私だけ不参加ということになった。

 思い掛けない人物からの電話、「どうしても!」ということだったが、どうも妻もそのシナリオのキャスティングに協力をしたらしく、指定された私好みの料亭に行くと思わぬ人物の名前で予約されていた。

 大阪ミナミで名の通った料亭、和服のスタッフに案内されて部屋に行くとびっくり、九州から北海道の「えにし」に結ばれる人達の顔が揃い、「遅くなりましたが」ということで予想もしなかった私の還暦祝いの宴席を設けてくれていた。

 還暦とは「華甲」の齢とも言い、「十」の字が六つある「華」の文字が当て字になっているが、それを迎えたのは昨年のこと。一昨年に手術入院をしたこともあり、全快に合わせてこんな「かたち」で描かれたという企画に心から手を合わせた。

  久し振りに酌み交わしたお酒、予想以上に酔いの回った状態、そこで二次会の会場としてセッティングされたのは参加した人物が宿泊しているホテルの最上階。 そこは、過日に全日本葬祭業組合連合会の総会会場となったホテルで、ある人物の「偲ぶ会」で私がホテル責任者と祭壇をセッティングした大手フラワー会社 に、プロデューサーとして問題指摘をしたところだった。

 両者が予想もしなかったミス、それを指摘されたところから衝撃に至り、約30分の時しも間を費やして事なきを得たが、「もしも」と考えると未だに背筋がぞっとする出来事だった。

 そのフラワー会社は全国の著名なホテルの多くと契約している大手だが、そんな指摘をされたの初めてのことだそうで、後日にビックリする役職にある人物が「勉強になりました」と謝罪に来社したので印象に残っている。

さ て、私のために集まってくれた彼ら、「プレゼントです」と出されたのは大丸百貨店の包装紙に包まれた物。「開けてください」と言われて「有り難う」と取り 出したら、高価なブランドであるオレンジ色のゴルフシャツ、「真っ赤なら抵抗があるでしょう」と選択してくれたそうで嬉しくて涙が出た。

 出席者の一人は葬祭業の組織団体の役員会議で大阪に寄ったそうで、それに合わせて企画してくれた配慮に感謝の合掌。そんな彼らとの出会いに、人の世で結ばれた不思議な「えにし」を再認識した。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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