2008-10-23

トレードマーク?  NO 2298


  私が日々にウロウロする我が地域では「作務衣」がブームとなっている。その火付け役になったのが私のようで、同じ装束で歩く人達の大半が知人達だが、 「買ってきたけどまだ勇気がなくて」という潜在者の数もかなりおられるみたいで、「作務衣協会」みたいな存在があれば感謝状を貰えるかも、なんて目論んで いるこの頃だ。

 初めて購入したのは衝動買い。それは、札幌から大阪へ向かう全日空の機内販売だった。

 持ち帰り自由の機内誌の中で見つけて興味が湧き、客室乗務員に声を掛けたところから購入に至ったものだが、上衣と付属品である同じ生地の手提げ袋に「ANA」の文字が小さく縫い付けられていた。

 そんな姿で町を歩く度胸はなかったが、真向かいの銭湯へ通う際には最適の装束であり、身に着けた快適な軽さに自然と傾倒してしまったのである。

 それからしばらくした頃に入院したことがあり、寝巻きやパジャマよりということで数着増え、百貨店などに出掛けた際に気に入った柄を見つけては購入してきた歴史がある。

「どこで売っているの?」との質問を山ほど受けたが、商店街の呉服屋さんや大手スーパー、百貨店にと答えて徐々に広がっていったようである。

 黒のスーツに黒ネクタイが私のトレードマーク、年中ずっとカッターシャツ姿だったのだが、作務衣の軽さがリラックス効果につながり、夏の暑さにも随分とクールヒズの役割を担ってくれたようでもあった。

 出張で旅館に宿泊した時にも重宝だ。一応は仲居さんに確認をしてから着用するが、浴衣に比べて歩き易いという利点もある。

  ただ、そんな姿で館内を歩いていると「大浴場は?」なんて旅館のスタッフに間違われたことも何度かあるし、それは、ホテルでの披露宴やパーティーへの出席 の際、タキシード姿でホテル内をウロウロしていて何回もホテルスタッフと間違えらられたことと同じで、その都度「それらしく」対応することに、ちょっとし た悪戯心をくすぐる出来事ともなっていた。

 さて、35歳から始めたゴルフ、現在では年間に7回程度となっているが、春から晩秋頃まで半袖になれることが何より嬉しく、カッターシャツを着用しない開放感は私の秘められた喜びともなっている。

 困るのが手の日焼け、そんなところから手袋を左手だけではなく両方に着け、仕事の際にカッターシャツから見える両手の色違いが目立たないように今でも神経を遣っている。

  今日は、我が大阪で全日本葬祭業組合連合会の大会が開催され、弊社のスタッフも7名ぐらい参加したようだが、そんな中、女性司会者も参加、アナウンサー時 代の縁に結ばれる平松大阪市長が橋下知事と共に来賓としてご出席くださるので、久し振りにお話しをしてきますという目的もあったようだ。

  そうそう、今日の結びに彼女のブログの昨号のことを。昨日のご葬儀でのこと、ご家族やお孫さん達のメッセージの内容が素晴らしく、ぐっと堪えてナレーター を担当したと書いてあったが、前席におられた会葬者の方から「お寺さんも涙を流しておられたよ」というお言葉を耳にした。

 彼女は、今、指摘したことを確実に昇華させて実践する努力をしている。春から比較すると見違えるような言葉の「やさしさ」が伝わってくる。彼女の存在、それは、私が黒服から作務衣に着替えるような責務の軽減感を与えてくれており手を合わせている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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