シーンの「会長のコラム」では長嶋氏と松井氏の国民栄誉賞のセレモニーについて書き、「幸せ列車」の各駅停車では高級旅館の様々なユニークな名称について 触れたが、毎日３本のコラムを発信することは本当に大変。友人からのメールに「信じられない。身体のことを優先するように」とエール？みたいな文章があっ たが、続けられる限り挑戦しようと思っている。

　さて、今日は、弊社の女性司会者に叱られるような話題に触れよう。

　数日前の喫茶店でのこと。顔馴染みの高齢者の方から興味深い話題が飛び出した。弊社の西館で行われていた葬儀に参列、焼香が終わってから司会をしていた彼女を見て、＜誰かに似ている＞と思われたそうだが、それから半月ぐらいそれが誰か思い出せなかったそうである。

　そして、弊社の本館で行われていた葬儀で彼女に再会。はっきりと姿が見える式場なので判明したそうだが、似ていた相手をいうのがびっくりする存在だった。

「あのねえ、あのかわいい司会者さんだけど、誰に似ているかやっと思い出したのよ。寺田町の駅から国道２５号線を歩くと電光掲示板があるから確認してよ」

　 何と、それは駅近くにあるパチンコ店の上に掲げられている電光看板で、彼女がパチンコの機種で人気の高い「海物語」に登場する「マリンちゃん」というキャ ラクターにそっくりと言うので、駅を降りた帰路に確認してみたら本当に似ている感じ。思わずよく気付かれたものだと感心した。

　数年前、ユニークで面白い記事を読んだことがあった。ある大学のゼミで「海物語」の機種で出る「魚群」について心理学的研究がされ、これは客同士が共有する不可思議な現象として分析発表されていた。

　人間的な自然発想からすると、隣の客の台に大当たりの可能性が高い兆候が出ると＜当たるな！＞と願ってしまうそうだが、こと「魚群」に関しては「当たれ！」と共に祈る不思議な思いも生まれる特殊性があるというものだった。

　高齢者の話から話題が広まり、別の人がそんな機種の中に「マリンちゃん」というキャラクターが出現すると教えてくれたが、その方が司会者を見てみたいと言われるし、私は果たして似ているのだろうかと興味を覚える出来事となった。