2013-03-04

自然の恐ろしさ  NO 3210


 昨日の号で「ひな祭り」に関して天皇、皇后両陛下の左右は?ということに触れたが、「幸せ列車」のコラムで分かり易く解説されていたのでご興味があれば<HOME>からどうぞ。

 さて、北海道の暴風雪の被害に遭われた方がお気の毒に思われてならない。車内で排気ガスの充満による一酸化中毒で家族4人の方が亡くなられたこともそうだが、娘さんを庇って凍死されたお父さんのことが残念でならず、幸いにして生還された娘さんの将来に手を合わせた。

  脱線した秋田新幹線の車内で6時間も過ごされた乗客の皆さんも大変だったと想像するが、車内アナウンスで脱線の事実を知らされたのは発生してから1時間後 だったということは問題で、乗客に対する情報提供は乗務員の機転によって伝えられる重要で欠かすことの出来ない基本のサービスである。

 お通夜や葬儀が行われている。進行に関する司会だけではなく参列者が知りたい情報をアナウンスすることも大切で、特に台風や地震の情報、また公共交通機関の運休や高速道路の通行止め情報などは喜ばれるものである。

 北海道で強風によるスノーパウダーのような雪が地吹雪のようになり、霧の中にいるような状態になった体験があるが、暴風雪を伝えるニュース映像を見ているだけで寒くなった。

  大雪の中を走行すると危険が多いが、時には信じられない出来事に遭遇することもある。高校時代に大型バスで3泊4日のスキーに出掛けたが。長野県の丸池の 駐車場でバスを降り、発哺や熊の湯の方へ行ったのだが、4日目に丸池に戻ると降り続いていたお大雪に覆われ、我々生徒が地元でスコップを借りて来て何とか 脱出の道を切り開いたが、大雪の恐ろしさを改めて知った思い出となっている。

 運転免許を取得して友人と出掛けた大垣行きでの出来事も忘 れられないもので、名神高速道路の本線から降りて大垣インターのカーブに差し掛かったら、ハンドルを切っても滑ってコントロールが不可能で、ブレーキも全 く利いていなかった状態に陥り、あわやガードレールに衝突寸前で止まった危機一髪という体験だった。

 そんな状況で走行することが無理と判断、高速道路の下にある農道に通じるトンネル内で仮眠することにしたが、アイドリング状態だけではヒーターの効力が落ち、寒くて震えながら時折にアクセルを踏んで空ぶかしをして眠れなかったことを憶えている。

  恥ずかしい話だが、勿体ないミスを仕出かした出来事もあった。クラウンで深夜に中国道を広島に向かって走行中、佐用の長いトンネルを抜けると激しい吹雪の 状態で、5分も経たない内に路面に積雪となってしまい、路肩の広い場所に停めてタイヤチェーンを装着したのだが、走り出してからしばらくして気付いたのが ホイルキャップを外すのを忘れていたこと。積雪のない所まで走行してパーキングエリアで確認したら無残にも傷だらけなのは当たり前。帰阪してから笑われて 交換をすることに。

 また、それから約1年後の夜のこと。中国道が大雪で通行止めになり、岡山の手前で県道に迂回したのだが、時速40キ ロぐらいで走行していたら何かハンドルに異変を感じ、<ひょっとして?>とライトのビームを下向きにしたら路面の様子がおかしい状態。通行量の少ない道路 が幸いしたのだが、停止してドアを開けて濡れている路面を触ったら、完全に凍結という状態になっていた。

 車の運転に過信は禁物。特に寒 冷地を走行する場合には冬用タイヤを装着し、水と食事に替わる菓子ぐらいは準備したいもの。「加害者になるな」「被害者になるな」の提言を大事に考え、い つも最悪の状況を想定することも大切で、心配性の私は、次のカーブでもしも横転している車があったらなんてことをいつも考えて走っていた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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