何度か入ったことのある食堂に立ち寄った。注文してからメニューを見ていると「他人丼」や「親子丼」というのがある。先人は何と「うまい」ことを発想したのだろうかと感心しながら、「木の葉丼」や「かもなんば」ってどんなものだろうかと想像していた。

「た ぬき」に「きつね」という定番があるが、大阪と東京では全く異なっているのでびっくりする。大阪で「たぬき」と言えば甘い揚げの入った「蕎麦」であり、そ のうどんバージョンが「きつね」なのだが、東京で初めて「たぬき」と注文した時「うどんですか？蕎麦ですか？」と聞かれ、それこそ「めん」くらった体験が あった。

　京都で知られる蕎麦屋さんに入った時も、そんな確認をされたこともあるので驚いたが「所変われば」という顕著な例であろう。

　生まれて初めて「きつねうどん」を食べたのは小学校の２年生ぐらいだったと記憶しているが、姉が注文してくれたのを聞きながら「狐」が入っているのと思って食べられなかった。

　それは、現在のＪＲ大阪環状線の寺田町駅近くだったが、当時は「省線」と呼称されていたのだから随分と古い話である。

　今日、そんな寺田町駅近くの料亭で、地元の小学校のＰＴＡＯＢ会の会合があり、久し振りに出席をした。

　会長をしていた当時からすると３０年の月日が流れたことになるが、懐かしい顔ぶれに昔話に花が咲いたが、歴代の校長先生でご逝去された事実も知り、寂しい思いを抱くひとときともなった。

　席は指定となっており、想像もしなかった場所に座ることになって恐縮したが、真向かい座った会長の趣味がマラソンと知り、過日の神戸マラソンに参加して来たと聞いて話題が盛り上がった。

　大阪マラソンと神戸マラソンは同日開催だが、彼によると景色や環境は神戸の方がはるかに素晴らしく、海沿いを走っていると大漁旗を靡かせた漁船が応援してくれるそうで、撮影された携帯電話の映像を見せて貰って納得した。

　本番の日を迎えるまでに取り組む努力も大変なもので、日常に備える日課のハードルが高いので驚いたが、オリンピックで金メダルの栄に輝いた「Ｑちゃん」が出迎えてくれている写真を見ながら熱い人達がいっぱい存在していることを知った。

　さて、テレビのニュースの驚いたことがあった。北海道の登別地域で強風から停電になり、かの有名な温泉地が休業状態に陥っていたそうだ。

　何度か宿泊したことのある「第一滝本館」「まほろば」なども影響があったようだが、過日に大変お世話になった苫小牧や室蘭は大丈夫だったのだろうかと心配する。

　今日の会合に参加した人の中に、旅行が趣味という人物がおられ、数日前に長野の善光寺に行ったと伺ったが、齢を重ねると「神社仏閣ばかり」に行ってしまうと仰った言葉に意味深さを感じた今日だった。