2012-11-13

バイキング  NO 3104


 今日の大阪の天候は大変だった。夕方の4時前から雷鳴が続くと同時に強い雨。我が家の悪猫がソファーの下に潜って出て来なかった。

 朝から医院に行き常用している薬を貰って来たが、インフルエンザの予防接種を受けておきなさいということで上腕部に注射をされた。

 家で血圧を計測すると高目なのに、先生が測定すると正常値になるのだから不思議。白衣を目にすると血圧が上昇する傾向があるそうだが、私の場合にはその正反対で、安心して身を委ねる結果かもしれない。

 数号前に「松尾芭蕉」と「種田山頭火」に触れ、旅と放浪の違いについて書いたが、旅とは戻る家があるから楽しいのであって、私はつい食べ過ぎるので気を付けなければならない。

 病的な偏食のある人生、会席料理なら8割は食べ残すことになるし、蟹や貝類に松茸を含めてキノコ類は全滅なので困ってしまう。

  昔、取引先から招待され北陸の温泉に行った際の出来事。特別料理だそうで山ほど「甘えび」が出て来たのだが一切手を付けず、「お済になったらフロントへお 電話を」と言われていたので連絡したら、「お粗末様でした」と仲居さんが入って来られたのだが、怪訝そうな表情ですぐに出て行かれ、しばらくすると女将さ んが来室、「何か粗相がございましたでしょうか?」と聞かれたので事情を話すと驚かれていた。

 接待とは少なくとも相手の好き嫌いぐらいは確認するべき。一方通行で蟹や松茸を出されたら腹立たしくなるので不幸な人生だと思っている。

 アメリカナイズされた接待には学ぶべきところが多い。昔、アメリカで知人にあった際、「君は何を望むか? 車が必要なら対応するし、食べたいものがあったら連れて行くよ」と言われて感心した思い出がある。

 日本に外国人を招いたら、今日は「天麩羅」明日は「すき焼き」なんて対応をしてしまいそうだが、前述のアメリカの知人が結びに言った次の言葉が強烈な印象として残っている。

「後は君の自由だ」

 我々葬儀式場でサービスを提供する立場でも、お客様の選択を優先させる発想が重要で。
言葉が悪くて恐縮だが、時には「ほったらかし」のサービスも大切なのである。

 旅に出ると間違いなく体重が増える。特に問題なのがバイキング形式の朝食で、好みのの物ばかりを選んでしまうのでどうしても量が増える。日常なら喫茶店のモーニング程度なのに、パンも御飯もとなってしまうので困ったもの。

 ネットで知ったあるホテルの朝食バイキングだが、何と120種類を準備していることを売り物にしていたのでびっくり。これまで様々なホテルの朝食を体験したが、静岡県のヤマハが関係する妻恋だったと記憶するリゾートホテルが充実していた。

 海沿いの旅館の和朝食で気に入ったところもあった。七輪が一人ずつに用意され、仲居さんが20種類ぐらいの魚の一夜干しを並べてくれ、「お好きな物をお好きなだけ」と出されたのは感激した。

  余計なことを言ってしまったと反省したこともあった。ホテルや旅館の経営者や女将さんの団体に依頼されて講演を担当したのだが、終わってから会場となった ホテルの総支配人と夕食をともにした際、「日本人は炊き立ての御飯に勝るものはありませんね」と発言したことから、しばらくするとテーブルの横に「お釜」 が運び込まれ、実際に炊き立ての御飯を用意してくれたからである。

 今日の写真は、マイクを手に喋っているひとこま。横から見ると姿勢が悪いと気付いたので参考になった。
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