2007-03-14

生かされて  NO 1804


 大阪発の飛行機、高知空港へ胴体着陸する映像をニュースで観たが、搭乗者は間違いなく人生観が変わっただろうと想像する。

 飛行機が大嫌いな性格だが、何度か高知便を利用したこともあり他人事とは思えず、負傷者が一人も出なかったことに拍手をした。

 乗客へのインタビューに機内アナウンスで情報把握が出来、意外と落ち着いていた様子が感じられたが、大型機になって搭乗者が多くなるとこんなバランスも崩れやすいことを知っておきたいもの。

 たった一人の絶叫が機内混乱に陥らせる危険性があり、それらが乗務員の行動にも悪影響を及ぼすと言われている。

 こんな場合のアナウンスは重要で、マイクを持つ本人の心情が間違いなく伝わってしまうもの。狼狽している態度や表情を絶対に見せてはならない鉄則が「パニック対応」の基本でもある。

 先週の土曜日、JR環状線の寺田町から天王寺駅までの出来事だが、発車してから時速10キロぐらいしか出さない徐行運転。<!?>と思っていると車内アナウンスが。

「寺田町駅と天王寺駅間で高架火災があり、現在、阪和線が運転されておりません」

 と言った時には天王寺駅のすぐ手前、火や煙は見えなかったが数台の消防自動車が停まって多くの人達が作業中、その瞬間に電車が急停車してよろけそうになった。

 電車はホームに着いてはいるが、いつもと違うところに停まっているし、開く筈の扉も閉まったままで2分ほど経った。

「電車が急停車をいたしました。大変ご迷惑を掛けました。所定の位置ではございませんのでしばらくお待ち下さい」

 そのまま3分ほど経った。「間もなく動きます。大変ご迷惑を掛けました。終点の天王寺です」

 車掌さんの言葉を鍵カッコ内に書いたが、そのアナウンスは混乱そのままに慌てふためいている雰囲気が伝わってきた。近くにいた若い人たちで「おいおい、大丈夫かよ~」という会話が交わされていた。

 半月ほど前に大阪駅構内が停電で大騒ぎになっていたが、JR西日本の問題が多いよう。高速で走るのに脱線なんて事故だけはないように願いたい。

 さて、去年の3月13日は大阪赤十字病院に入院した日。禁煙が始まり、全身の検査が始まった記念すべき日だが、「サンサンてるよ」さんのHPの今日の流れ文字に「祝」という文字を書いてくださっており手を合わせた。

 あれから信じられないような1年が過ぎ、今、不思議な「命」をいただいたように感じている。ずっと苦しんできた頚部を原因とする激痛と痺れ、天井を向いてウガイさえ出来なかった状態だったのが嘘のように治癒したから。

 神様が「もうちょっと生きておれ、その代わりに何かをせよ」と責務を与えられたような気がする。今日から終焉の瞬間を迎えるまで微力ながら<害を与えず益に努めるよう尽力しよう>と思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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