2007-07-25
究極の美「蓮」 NO 1927
朝から病院へ行こうと早めに出たが、タクシーが反対車線をいっぱい通るのに進行方向に行くのが来ない。ずっと後方を確認しながら、ついに勝山通りまでの約1キロを歩いてしまう破目に。
お陰で診察券を出す時間が遅くなる。ということは待たされる時間が長くなるということ。担当する葬儀に間に合わないタイムリミットを迎えたら、診察を受けずに帰宅しようと考えていた。
電光標示の数字と私の番号とは十数番の違いがあり、かなりの待ち時間を覚悟。椅子に腰掛け腕を組んで黙想すること15分、耳に私の名前を呼ぶ放送が聞こえた。予想外の展開、<診察ではないかも?>と思いながら診察室に。
「調子は如何ですか?」と若くて美人の女医さん笑顔。現在の状況を説明しながら2週間分の軽い薬の処方箋を頂戴した。
すべてを終え、1階の会計手続きをする窓口に行った際、後方から私の名前を呼ぶ男性の声。振り返ると同じ地域のご隠居で、大手上場企業の元社長さんだった。
「入院しているのか?」と仰ったのは、私の作務衣姿をご覧になったから。「外来です」と事情を申し上げると「そうか、びっくりしたなあ」と笑われた。
病院近くの薬局で薬を購入、タクシーで自宅に戻り、すぐに着替えて車で式場へ向かった。診察の待ち時間が短かったことからサンドウイッチを食する時間が生まれ、心身共にラッキーな思い。開式30分前に式場に着いた。
式場は大阪市立の「やすらぎ天空館」だが、今日の私のコンセプトは「静寂」な空間作り。会場空間を儀式空間として神変させるテクニックは用いたが、式次第の中でのナレーションは行わなかった。
閉式後の喪主様のご謝辞が素晴らしく、お母様の歴史を語られた内容をサイドに控えて拝聴、広島県尾道市ご出身であることを知り、尾道の塾生のことを思い出していた。
本当に静かな時の流れ、やがてお別れを経て定刻でご出棺となったが、お見送りされる参列者の方が私の横を通られる時に立ち止まられ、「素晴らしい。言葉が素晴らしい!」とのお言葉を頂戴して恐縮、その後ろ姿に手を合わせた。
さて、そのご出棺と同時に次の葬儀が始まっている時間。弊社のホールへと急いだ。
その式場で必ず準備することとして、朝から担当スタッフに命じておいたことがあった。故人が属しておられたライオンズクラブが花の名称、そこで喪主様とク ラブの会長さんがお柩に入れられるその花の準備、それに受付に参列されるメンバーの方々全員にお付けいただく「花の喪章」で、式場に着いて確認したら受付 の方を始め多くの方々が胸のところに添えられており、予想通り、女性クラブらしいオシャレを感じる雰囲気がかもし出されていた。
司会を担当していたのは私が指名をした女性、うまくアドリブを挟んでスムーズな進行となっていたので安堵した。
ご出棺をお見送りしてからステップアップの指導について打ち合わせ、場所を変えるかと思っていると会社か電話。「女性の司会者**様からお電話が欲しいと」ということですとのことで電話番号を控える。
彼女は、関西を代表する著名な女性司会者であり、昨夕にあるホテルで行われたコンサートのプロデュースと司会を担当されていた。そこに私の妻が出席しており、その御礼とプロデュースについて「ちょっとお願いが」という会話だった。
「有り難う」「考えてみよう」と返して今日の担当司会者への指導、火葬場での最善の進め方から「御斎」会場での「神仏と共食」というオリジナルな進行方法について教え、次回から随行可能になっておくようにとアドバイスをしておいた。
夜は地域の会合に出席、自宅前で行われる「地蔵盆」と小学校で開催される盆踊り大会の打ち合わせ。それに地震や台風などの災害時の避難所についての確認討議があった。
ゴミの回収問題も話題になり、環境事業局の変革から透明の専用袋が義務付けられるとのこと。そこで地域の班長さん達に対してどのように伝達するかを話し合った。
結びの言葉は私の出番、危機対応をテーマに集う会合が望ましいと提案。それでお開きとなった。
25日は、タキシードに着替えて神戸郊外へ出掛ける。こんな姿で電車では恥ずかしい。妻を伴う予定で車が便利。もしもシャンパンで乾杯となれば、誰か運転 をしてくれるスタッフを連れて行かなければならないだろうし、それが不可能だったら神戸市内のホテルにでも宿泊するかと考えているが、何よりスタンウェイ のピアノの響きを楽しみにしている。
さて、一昨日の号で書いた「サンサンてるよ」さんのHP「ねえねえ知ってた?」のページが更新されていた。テーマは「蓮の花」についてだが、その文章を拝読しながら函館の女性「水冠」さんのイメージを「髣髴」させられた感じ。
なにしろ「蓮」がテーマだけに「訪仏」なんてオヤジギャグを浮かべていたが、そんな表現をしたら罰が当たるような高尚な内容。そこで本日の<HOME>接続は「サンサンてるよ」さん。是非、美しくて神秘な「蓮」の世界にご訪問を。