2016-04-29

船の話題  NO 4839

はくおう丸三菱自動車の燃費データーの不正問題が揺れている。町工場だが知人の会社が部品の下請けをしているので影響を心配している。自動車の受注が半減したとトップが帰社会見で表明していたが、孫請けなど関連する人達300万人以上は存在すると言われているので心配するが、それぞれの雇用問題や将来のことを考えると大変なことである。

さて、過日に北海道で選挙が行われていた。元衆議院議長、元官房長官であった町村氏のご逝去に関する補選だったが、娘婿の方が当選されたと報道していた。

3年前の夏頃に自宅に「町村です」と電話があり、「どちらの町村さんですか?」と対応したら「元官房長官の町村です」と言わ、それがご本人だったたのでびっくりした。その1ヵ月程前に町村氏の事務所に手紙を出していたことがあり、その中で指摘していた問題にわざわざ電話をいただき、議員のお考えを拝聴することになった。

私が手紙で提案したことはオバマ大統領率いるアメリカは「世界の警察」みたいな外交をしているが、我が国の政府は「世界の救急車」的外交をするべきで、大型の病院船を建造して世界で災害があれば駆け付けることも歓迎されるし、国内で大災害があったらすぐに海から行けるので便利だということと、高齢社会になって国内の行政で火葬場不足が深刻になっており、建設に反対されることも多いので「火葬船」を建造するべきという指摘だった。

「大いに参考になりました。総理にも伝えます」とのお言葉だったが、それから衆議院議長に就任されてしばらくすると体調を崩されて心配していた。

今回の熊本の大きな地震に関し、政府がチャーターしている大型フェリーに自衛隊の車や隊員を乗せて海路で八代港へ行った報道もあった。

利用されたフェリーは新日本海フェリーで「すずらん」として就航していたもので、かなり高速の能力もあり、自衛隊の輸送船として契約されていたものだった。

大震災が発生すれば陸路から現地入りが難しい問題もあるが、船なら港さえ何とかなれば入港可能だし、もしも接岸が出来なかっても連絡船を用意すれば何とかなるもので、大型のフェリーとなれば客室が病室や避難場所として活用も出来るし入浴設備も備えている。自衛隊は「病院船」に関する考え方は古くからあったようで、アメリカ軍では立派な病院船の存在もある。

過去に紹介したことがあるが、横浜港に係留されている元太平洋航路の「氷川丸」は、戦時中に病院船として活用された歴史もある。この船は「チャップリン」も乗船したことも知られているし、講道館柔道の創始者として知られる「加納治五郎氏」がカイロで行われていたIOC委員会から帰国する時、到着の2日前に肺炎を患って船内でご逝去された出来事でも知られている。

昔、青森と函館を結ぶ高速船「ナッチャン」という大型フェリーがあり、一度乗船してみたいなと思っていたら燃料消費の問題で高速の双同船は無理と判断されしばらくで航行することがなくなってしまった。

その後にその船の姿をニュース映像で観たのは東北大震災の救援活動使用されていたことや、自衛隊の演習で多くの車両の移動をしなければならない時だった。いざとなれば政府が緊急にチャーター出来る大型船舶の存在は不可欠だが、こんな高速船は最適かもしれない。

今日の写真は今回に自衛隊が「八代港」へ向かった「はくおう丸」を。
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