2011-11-07

昨日の続き  NO 2746


 昨号で八戸市と書いていたが、そこには一通の手紙から結ばれたご仏縁があった。手紙の送り主は、今では葬儀社を経営しているが、大学を卒業した際に「葬儀」という仕事に従事したいと切々と訴える熱い内容の手紙をくれたのである。

 そこには両親に対する思いも綴られており、そんな背景を慮り、弊社へ入社するよりも、室蘭にある市民斎場を紹介するからと返信し、室蘭市民斎場の現在の社長に無理を頼んだ経緯があった。

 それから長い月日が流れたが、ずっと長芋と茶色の水飴を送ってくれているので恐縮しているので申し訳ない思い。手紙の内容から想像した通り、真面目で勤勉な人物だった。

 彼と再会したのは、青森県浅虫温泉のホテルで行われた業界の講演でのこと。組合から講師を依頼されたと連絡すると「参加してもよいですか」と返信があり、講演の当日に会場にやってきた。

 地元に帰るまで室蘭で何度か会ったことがあったが、東北訛りは相変わらず。これで司会をするのは大変だと思ったこともあった。

  その八戸には、また別の思い出がある。過去に退職した社員の在職時代に仲人を依頼された際、相手の女性が八戸とういうことから結納を交わすのに八戸へ行っ たのだが、親戚の方々や地元の人達が「めでたいこと」だと大歓迎してくれ、飲めないお酒を次々に飲まされて参った思い出がある。

次の日、高熱が出て大変な中、特急「日本海」のA寝台で約15時間、ずっと魘されながら帰阪したことは忘れられない出来事。媒酌人のことを、確か縁結びに因んで「神様」と呼んでいた地元の方々だが、半分ぐらいしか通じなかった放言で困惑したのも懐かしいところだ。

  八戸から室蘭へはフェリーがあるが、青森港から函館へのフェリーもある。また、青函トンネルを走行する特急「スーパー白鳥」や快速「海峡」号の利用もあ る。残念なのは洞爺湖サミットの年に就航した青函の大型双同高速フェリー「ナッチャン」が、燃料の高騰から定期便がなくなってしまったこと。

 一度は乗ってみたかったが、その船が東北大震災の救援物資の輸送や自衛隊員の移動に活用されたそうだし、北海道から大分へ戦車を運ぶのにも使われることを知った。

 前述のどれを利用するかは、訪問予定の相手さんのスケジュールもあるので確認するまで決められない。

随 分昔のことだが、函館の「湯の川温泉」の旅館を紹介してくれた著名なプロの料理人にも会いたいもの。彼はご仏縁に結ばれて葬儀社も経営しており、初めて 会ったのは仙台へ講演に行った際のこと。その後に札幌での講演でも再会したが、割烹の店が五稜郭の近くへ移転してからはご無沙汰なので、是非再会したいと 思っている。

 さて、市内の学校や地域の会館の前を通ると、選挙ポスターの掲示板がセッティングされている。候補者の人数を予測して平等 になるように番号が打たれているが、市長選10名、知事選14名は誰が考えても多過ぎる。告知が済んでからセッティングする期間を設ければこんな無駄が省 けるのではと考えてしまう。

 大阪市長選挙では、立候補を表明されていた共産党の候補者が断念されたというニュースもあり、その原因は橋 下氏の独裁を阻止するために平松氏の応援に回るとのことだそうだが、共産党が大阪市長選で独自の候補を立てないのは48年振りらしく、それだけ今回の選挙 が大変という「事態」を顕著に物語る「辞退」のようだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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