2015-09-29

北の国から NO 4326

連続乗車券1特急列車の車内でびっくりすることがあった。南千歳駅で「スーパーとかち」に乗り換えたのだが、検札に来た車掌さんが前席の若いカップルが新千歳空港から利用したエアポートライナーの「Uシート」のチケット入れに入れたまま忘れて来たそうで、車掌さんが連絡して調べますと対応していた。

続いて我々の乗車券と指定席券を見せたら、乗車券に記載されている駅名に驚かれ、一瞬理解されないように見えたので、経由する路線を説明すると「珍しい乗車券でびっくりですね」と驚かれた。

購入する際にみどりの窓口の担当スタッフが何度も時刻表の地図を見ながらやり直したこともあったが、連続乗車券というタイプのもので、鉄道に詳しくなければ絶対に考え付かない切符を組んでいた。

同じ駅を2回通ることになるので別々に乗車券を購入するようにしたものだが、有効日数は両券の合計されたものになるのでそれまで途中下車が可能となる。

さすがに「でっかいどう」のCMで知られる北海道である。広い牧草地に乳牛がいっぱい放牧されている光景も見たし、雲海みたいな中を走行するような車窓の体験もした。

南千歳駅のホームで列車を待っている時、久し振りに「虹」を目にしたが、雨が上がった後なので観られたようである。

車内アナウンスが北海道らしい。「エゾシカなどが棲息する地域を走行しますので、発見した場合に急ブレーキを掛けることもあります」と流れたが、そんな時はどうするべきかのアドバイスはなかった。

最初の目的地の駅がもうすぐというところで日が暮れた。ホテルのHPの案内には駅のホームの中程にある電話からご一報いただけたらお迎えに」とあったが、少しだけ雨が降っているようなのでタクシーを利用しようと思っていたら、駅に着いたらびっくり。無人駅でタクシーの姿はなく、改札もなく切符を入れるボックスが置かれてあった。

そこを通るとバスが停まっており、駅で降りた10人ほどが乗り込んで行ったが、運転しているスタッフの方に確認したら我々が行くところが終着駅となっており、10分ぐらいで着くと教えられた。

こんな山奥にこんな大規模なホテルがと驚嘆するリゾートとなっていたが、先に立ち寄ったホテルの前は乗客が乗ったままの観光バスが5台ほど並んでおり、順に玄関まで待っている状態だった。

部屋はジャグジーバスやサウナがあるし、居間とベッドルームが別にあり、もう一室ベッドルームがあったのでコネクティングに対応可能な部屋みたいだった。

夕食のレストランは大半が予約制なので、すぐに食べられそうなところを見つけて行ったら、館内から森の中を通り抜けるトンネルを幾つか進み、やっと到着したところはびっくりするような広さのバイキングレストラン。大半が中国人のお客さんで、スタッフも片言の日本語を話す中国人だった。

テーブルの席に案内されたのはよいが、料理が並んでいるコーナーまで随分と離れており、お盆を持つと杖が持てないので杖なしでフラフラ。見兼ねたスタッフが席まで運んでくれたが、この女性スタッフは日本人だった。

過去に霧島のホテルのレストランで「杉パレス」というガラス張りの素晴らしい世界を体験したことがあるが、今回のホテル空間はそれを5倍ぐらい広くしたイメージ。こんな時期に満室みたいな状況を知って世の中は様々だという現実を知った。

南の方へ向かった台風が、与那国島で81メートルの暴風を記録したニュースがあった。ひとつ間違えば飛行機を欠航させていた可能性もある。そんな幸運に手を合わせた日となったが、天候は急変して雨模様になった。

予定していたシナリオが狂うと、想像もしなかったミスをやってしまうこともある。今日利用した特急列車の車内で検札に来るだろうとシートのチケット入れに切符を入れていたら検札はなし。考えてみれば当たり前のことで、トマムと新得間は普通列車の運転がなく、特急列車の自由席に特急券なしで利用出来るからだが、そんなことを知っていながら新得駅で切符を忘れて降りたことに気付き、急いで車内に戻って間に合ったのはよかったのだが、ホームで気付いたのがトマム駅に杖を忘れて来ていた事実。

トマム駅のホームでびっくりするような荷物を持った女性の旅行者と話しをしたが、その時に待合い室に立て掛けた記憶が蘇った。彼女は中国人で流暢な日本語を話すので話しこんでいたのだが、新得駅から美瑛駅まで行くそうで、その列車は我々が乗らなければならない列車なのに、忘れ物が続いておかしくなっていたみたいで、改札口で切符を確認された駅員さんが「あの列車に乗ってください」と言われた瞬間に発車のベルが鳴った、我々が乗るのを知った運転手さんが乗車するまで待ってくださったので間に合った。

一両だけのワンマンカーのディーゼル車。それでも「快速」と冠が与えられているので停車駅は少なく、1時間20分程で目的地に着いた。

今日の写真は車掌さんがびっくりされた連続乗車券の前半の分を。快速エアポートに乗れば新千歳空港か南千歳を経て40分弱で札幌に着くが。そんな切符なのに4000円以上の金額。これもジパング倶楽部で3割引きとなっている。石勝線、根室本線を経て滝川から札幌に入るのだからこんな乗車券を求める乗客も少ないだろう。

列車は長距離の方が割引率も高くなるし、冒頭に書いたように有効日数内なら途中下車が可能となっている。
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