2016-02-27

感じ入ったこと  NO 4779

函館ミュージアムから北海道新幹線の開通一ヵ月前に指定席が発売されたが、25秒で完売されたニュースがあった。日に32本の列車が運転され、グランクラス18席、グリーン車55席を含めて731席もあるのに驚きである。

この開通でJR唯一の急行列車の「はまなす」も運転されなくなるが、その指定券も瞬時に売り切れたニュースもあった。

「はまなす」は昭和63年3月に青函トンネル開通と共に華々しく登場した「夜行急行列車」だったが、札幌と青森間479キロを結ぶ列車で鉄道ファンに人気が高い列車だった。

「B寝台」の他に「カーペット車両」や昔のグリーン車のようなドリーム指定席もあるし「女性専用席」も設定されていたのだから話題になっていた列車で、個人で指定席を入手するには困難という知られた列車でもある。

昨日。入会している「ジパング倶楽部」の会報誌と「おとなび」3月号が届いた。「ジパング倶楽部」の会員コーナーに「別れ」というタイトルで私と同年代の女性がご伴侶に訪れた余命1年の宣告から「今まで2人で旅した場所に行こう」と5か月間あちこちへ出掛けられたことが投稿され、過日にこの独り言で紹介した内容と余りにも似通っているのでびっくりした。

さて、今日の朝日新聞朝刊の広告に目が留まり、私もそうあるべきだと思ったのでここに書いておくことにする。

それはホスピス医として2800人の死を看取られた名医「小澤竹俊氏」が著された書籍で、次のような見出しの解説があった。

「今日が最後の日だと思って生きなさい」「何の疑問もなく『自分には明日がある』と思えるだけでとてつもなく幸せなこと」

「人は生きているだけで意味がある。平凡で価値のない人生などない」「死の前では財産も地位も無意味。他人との比較より大事なものがある」

「大切な人へ手紙を書くと死が恐くなくなる。老いて病を得ると人生は成熟していく」

「やらずに後悔してこの世を去ることが一番辛い」

葬儀という仕事に長年従事し、ご家族から拝聴したご本人のお心残りや、ご家族それぞれのお心残りは、その本の内容に似通ったことが多く、私自信も何度も入院体験があるので病室の白い天井を見ながら去来したことは貴重な体験だったと思っている。

上述の悲しいご夫婦の旅の物語は、幸せ列車の各駅停車「小説 女将シリーズ」に後日に書く予定なのでご興味があれば左枠外の列車のリンクボタンからどうぞ。

「ジパング倶楽部」の今月号の特集は北海道新幹線開業に関して「つながる、道南」で函館のことがいっぱい紹介されていた。今日の写真は昨年の秋に函館を訪れた際、友人の車で連れて行って貰った「函館市縄文文化交流センター」にあった「書」だが、この資料館は全国で1カ所だけという「道の駅」に隣接している。
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