2013-04-15

ご仏縁に結ばれて  NO 3254


 古刹を巡る旅は、葬儀という仕事に従事している立場には貴重な学びとなる。特に開宗された人物にゆかりある地を訪ねることは、知らなかったことの発見や抱いていた疑問の答えを見つけることもあり、もっと早く来るべきだったと後悔することも少なくないのである。

 昔の人は偉大だったという言葉があるが、それを改めて教えられることにもなり、知識の上に知恵の大切さを学ぶ体験にもなるのだから有り難いことだ。

 そんなたった二日間の旅だったが、心地よい疲れを感じながら家路についた。

 さて、「幸せ列車」のページに「西川 慶」氏の世界が開始され、また訪問する楽しみが増えた。

 過去に何度か紹介したので詳しいプロフィールは「幸せ列車」でとだけ書いておくが、彼がふと目覚めることになったこれからの仕事に共感を覚え、我々日本人が忘れていたスピリットというものを触発されたような気がする。

  一昨年の大津波で流された漁船がアメリカ大陸に漂着、中から生きている「石鯛」が発見され、水族館で話題を集めているというニュースがあったが、それにも 関係する壮大なプロジェクト発想で、ご支援くださる方があれば「幸せ列車」のぺーじでコメントをいただければと願い上げます。

 彼の足跡を物語る一枚の写真が掲載されていたが、それは、私にとっても懐かしい画像であり、カラー放送のない時代に人気の高かった「七人の刑事」のショットだった。

「菅原謙治さん」「堀雄二さん」が出演されていた懐かしい光景を目に、一気にその時代に戻った郷愁を感じたが、そんな写真は自身の生涯に刻まれた一ページであることを再確認することにもなった。

「西川 慶」氏が歌っておられた主題歌は何度か生で拝聴したが、それは本物の音楽家家の世界で、たまたま立ち寄った近所の鮨屋さんで彼が弾き語りで歌ってくれたラテンの曲に、店主ご夫妻が感動されていた時のことも懐かしく思い出される。

 そのご夫婦も私が送らせていただくご仏縁があったが、奥様が感涙されていたことが印象に残っており、改めてお念仏を唱えながら手を合わす。

 人生に於ける宝物の中に「人との出会い」は何よりのものである。彼と知り合って何度もコンサートを主催したこともあるが、今でも「またやってよ」というお声を聞くことも多い。

 彼のパワーの根源は、この世に生きられた「証し」としての使命感があるような気がする。彼独特の発声方法が注目を浴びているが、そのカルチャー教育に携わるのもそのひとつだろう。いやはや「ご仏縁」とは不思議なものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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