2013-08-31

完治の喜び  NO 3383


 タクシーで病院に向かい、到着と同時に採血を済ませた。採血の窓口は七カ所あるが、受付番号の表示されたところへ行くので何処に当たるかは不明である。

  10分ほど待ち合わせ時間があって若い女性が担当される窓口に表示が出た。受付のシートを出して「血管が出難いので」と説明したら、「大丈夫です。お任せ 下さい」と言われ、痛みを感じない左腕を出したら、「本当に血管が出ませんね」と驚かれたが、すぐに血管を見つけられたようで、3分ほどで採血が済んだ。

  後は診察予約の時間まで食事でもと、歩いて上本町の近鉄百貨店に行った。12階にあるレストラン街で蕎麦屋さんに入ったが、その店には忘れられない思い出 がある。妻の友人が伴侶を亡くされ、3回忌の頃にここで食事をしたのだが、ずっと涙を流されていたことがあったからだ。

 山間部にある豪邸で葬儀を担当させていただいたが、広い敷地の家でずっと一人で生活をされているそうだし、お仏壇に安置されたご遺影といつも会話をされると聞いてその光景が目に浮かんだ。

 出掛けられた日は、戻られると「ごめんなさいね。遅くなって」と、その日の出来事を伝える日々を過ごされているそうで、ご夫婦の強い絆を教えられた教訓にもなっている。

 そんな彼女と5月に食事をすることがあったが、涙を流されて思い出話を語られる姿は同じで、その話に耳を傾けていた割烹のオヤジが「何と幸せなご主人や」と感心していた。

 そんな昔話をしながら食事を済ませ、また病院へ戻り、診察予約時間まで待合室で時間を過ごした。

 やっと名前と番号を呼ばれて診察室へ。「お酒は飲まれていませんか?」と聞かれたので「一滴も飲んでいません」と答えたら、「結構です。血液検査にもしっかりと結果が出ています」と言われたので安堵し、今月の入院に至った病が問題なく完治した事実が確認出来た。

 診察室を出る時、「ブログ、見ましたよ」と言われたので驚いたが、お世話になった看護師さんも開いてくださったことを思い出し、ちょっと恥ずかしい思いがした。

  夜、ご仏縁に結ばれるご夫妻から食事に誘われ出掛けたが、リニューアル・オープンした店でちょっと食べ過ぎたよう。酒もビールも一切飲まなかったが、減量 中なのに食べ過ぎたら一気に戻ってしまう。これはいけないと帰路は歩いて来たが、これぐらいではカロリーの消化にはつながらないだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net