2013-10-04

なぜこんなことが?  NO 3418


 京都で小学生が軽トラックに轢き逃げされ死亡。検挙された60歳前の人物は飲酒運転で事故のことは憶えていないと言っていたそうだが、ご遺族には到底受け入れられない怒りと悲しみがあると拝察する。

 加害者の年齢からすると孫の存在があると考えられるが、飲酒運転でそんな孫と同年代の子供を被害者として現場から逃亡するとは無責任極まりない行動で、反省も後悔も通り過ぎる償いの不可能な事故の加害者となったことを自覚して欲しいものである。

  また悲しいお通夜や葬儀が行われることになるが、そんな光景をいっぱい体験して来た我々葬儀社は、そんな事故を一件でも少なくなって欲しいと考えて「飲酒 運転撲滅」「命の教育」「あの世の教育」を提唱する活動を行っているが、これまでの経験からすると、これらは「事故」ではなく「事件」であり、飲酒運転の 行為に走る人達が何より自分に甘いと言えるだろう。

 大切な家族を失って突然「遺族」と呼ばれることになる被害者家族だが、当然「死」と いうものを受け入れられるものではなく、その事実を知った瞬間から時計の針が止まったままになり、5年経っても10年経っても子供部屋はそのままという悲 しい現実があることを知って欲しいものである。

 何度も書くが、災難との遭遇はいつどこで被害者になるかは不明で、夏に大惨事となった花火大会の事故のように、想像もしなかったことに巻き込まれることもあるので、誰もが今日あることに手を合わせなければならないだろう。

 毎日テレビや新聞のニュースに事故や事件が報じられている。被害者があれば加害者があるが、そんな加害者にも家族の存在がある筈で、周囲を不幸にする「被害者になるな」「加害者になるな」という私の人生の口癖が生まれたのである。

 友人夫妻が孫が喜びそうなトミカシリーズの玩具を届けてくれた。早速関東に在住する孫に送ったが、きっと喜んで電話をして来るであろうと想像している。

  最近は理解出来ない事件が多い。簡単に人を傷付けたり殺害に及ぶケースも日常茶飯事みたいで「この世」が地獄化しているのかもしれない。東電の汚染水問題 が続いているのも気掛かりだし、人の命に係わる交通機関関係者が杜撰な手抜きを行っている事実も憤懣やるかたない思いだが、いつも最悪の想定を考えていれ ばこんな問題に発展することはない筈だ。

 昨日の号でJR九州の批判をしたら、同意見というメールを多く頂戴したのでびっくり。正座から胡坐の姿勢になると事故の発生率が間違いなくアップする。そんな言葉をここに書いてJR九州に伝わって欲しいと願っている。
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