2013-04-12

思い出すこと  NO 3250


 関東に在住する娘ファミリーが、孫達の要望から猫を飼い始めたが、過日の号で書いた「猫ちぐら」を探したら出て来たので宅配便で送る手配をした。

  びっくりするほど大層な代物だが、大半の猫は自分の住居として理解せず、ずっと「空き家」状態ということが多いようだ。我が家も先代の猫の時から存在した が、まったく興味を示さず知らん振り。プレゼントしてくれた本人である娘に返還するという予想もしなかった結末を迎えたが、果たして子猫が入るのだろうか と心配する。 

 先月のある日の夕方、大阪駅のヒルトンプラザで深いご仏縁に結ばれる人物と会っていたが、その時間に妻が友人夫妻に大変なお世話になり、そのお返しのひとときとしてお付き合いを願って過ごしてきた。

  もうすぐ日付が変わるが、北朝鮮の理解の出来ない脅威が続いている。絶叫型でニュースを伝える女性の発言内容に常軌を逸していると思ったが、周囲がみんな イエスマンと思えば理解が出来る。核を使用するという悪魔の行為はしないと信じたいが、権力者が精神的におかしくなっていたら最悪だ。そうでないことを 祈っている。

 さて、マルチ商法というのは今でも存在しているそうだ。数年前に国家公安委員長の立場にある人物が擁護したり宣伝するような発言をして物議を醸していたが、オレオレ詐欺の被害者のように、信じて大変な目に遭う人も少なくないようだ。

 昔、自動車のキャブレターに装着する製品が使われたマルチ商法があった。どこかで信じてしまった近所の若者が熱く語って借金を頼みに来た。彼はいくら説教しても宗教の信者になったみたいに入力出来ず、銭湯の中まで着いて来るので閉口した。

  もう限界だと感じたところから、最後通告みたいに突き放す結論に達し、「他人のお金で自分が儲けようという発想は貧しい。やるなら自分の出来る範囲で行う べき。いつか周囲にいた友人達が離れてしまうし、君は間違いなく『良い勉強をしました』と後悔することになる」と伝えた。

 それが引導になったようで彼は来なくなったが、それから半年後ぐらいにその組織の問題が発覚し、しばらくすると崩壊したみたいだが、かなりの被害者が出たということをニュースで知った。

 その後、偶然に出張先で彼に会ったのでびっくりしたが、大阪におられなくなったそうで、地方に流れてきたと寂しそうに吐露したが、最後に「よい勉強をしました」と後悔していたので「若いのだから再起することを願っている」と励ましたが、その後、彼と会うことはなかった。

 マルチ商法といえば「金の証券」という豊田商事事件が有名だが、二人の知人が溺れてしまい、勧誘されて往生した思い出もある。

 彼らは完全に洗脳されており、そこに至る環境づくりはまるで劇場型と言うべき世界のようで、彼らの話に「冷静に判断しなさい」と説教をした。

  ある立派なビルのフロアを借り切り、エレベーターを降りたところから赤い絨毯が敷き詰められ、両側に並んだ人達の拍手で迎えられるそうだが、会場に入ると そこに本物か偽物か知らないが「金の延べ棒」がガラスケースの中に積み上げられ、大儲けした成功者の話を聞かされる設定がされていたそうだ。

 そんな異様な雰囲気をホテルのエレベーターの中から体験したことがあった。バンケットのフロアに停止した際に多くの人達が降りたのだが、そこに赤絨毯、整列、拍手という光景を目撃したのである。

 それらはやがて大きな社会問題に発展し、テレビカメラの撮影する前でトップだった人物が殺害されるという衝撃的な事件が起きたが、どこかに泣く人がいるビジネスなんて絶対に成功する筈がないと伝えたい。
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