2013-02-16

思い出から  NO 3198


 最近はハンドルを持たないが、前は講演などで車での移動が多かった。四国や九州へは走り易かったが、東京方面への往復にはトラックの多い東名高速道路を避け、随分と遠回りだが関越道から長野道に入り、更埴ジャンクションから名古屋につながる中央道をよく利用した。

通行量が少ないとそれだけ事故に巻き込まれるパーセンテージが低くなる。そんなところから遠回りを選択したのだが、少ないとオートドライブが活用出来るメリットもあった。

 藤岡ジャンクションから長野道に入ると左手に妙義山が見えるが、軽井沢付近でその山の奇山らしい世界になるのが凄く、これは体験した人だけが感じるものである。

 妙義山は日本三大奇山の一つとして知られているが、長野側から走行した方が衝撃的に見えるのでお勧めだ。

  藤岡から長野道に入り「東部湯の丸」付近を走っている時、突然濃霧の世界に包まれ、ボンネットの先端さえ見えない状況になり、このまま走行するのは危険と 判断。夕方だったこともあり次の「上田」インターで降り、いつも車内に置いてある時刻表の終章部分にあるホテルや旅館の案内ページを開け、予定外に別所温 泉に泊まる出来事があった。

 ここで宿泊した旅館で面白い出来事があった。夕食が終わってしばらくすると仲居さんが寝具の準備に来室。そ の時に持参していたパソコンでこの「独り言」を打ち込んでいたのだが、「温泉に来られてもお仕事ですか?」と問われたので、冗談で「この旅館のことを書こ うと思っている」と返すと驚かれ、内心<しまった!>と思ったが、彼女はそのことを女将さんに伝えてしまった。

 当時に「無線ラン」でネットにつなぐことは可能であり、随分と時間が掛かるので大変だったが、宿泊している旅館のHPを開けたら掲示板の存在があり、利用したお客さんの声も投稿されていた。

  そんなところから「今晩お世話になっています」なんて書き込んだのだが、それを女将さんが確認されたようで、朝食時にびっくりするようなグレードアップを してくださり、「良いように書いてくださって有り難うございました」とお礼を言われ、お土産まで頂戴したので恐縮した。

「一期一会」という言葉があるが、濃霧の発生がなければ出会うこともなかった仲居さんや女将さん。これもご仏縁のような気がして大阪へ戻った。

  高崎のホテルで講演したこともあるが、周辺の観光地で興味を覚えたところがあり、2回宿泊したことがあった。それは「舌切り雀」の伝説がある「磯部温泉」 で、2回目に宿泊した時にはがらがらの状態で、露天の大浴場につながる廊下の照明が半分ぐらい落とされていて心細かったのが忘れられない体験である。

 高崎で行われたイベントに参加した時、主催者側の招待で伊香保温泉の旅館に宿泊したが、私の部屋が特別室だそうで、交流のあった人達が日付の変わるまで集って会話が続き、「葬儀」の話題で盛り上がったことも懐かしい。

 昨年の今頃も「合同葬」が多かったが、今年もこの時期に「合同葬」が重なっているのが不思議である。遠方で担当させていただくお客様もあるのでミスがないように、そして事故を起こさないように安全運転を願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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