2012-02-22

反省ばかり  NO 2849


 随分昔のことだが、国道25号線に交差する疎開道路は現在のような広い道路ではなく、当時は百済から25号線に沿って市電が走っていた。

 疎開道路を北に入ったところに「大三」というパチンコ店があり、狭い路地を挟んで今で言うところのペット用品店があり、その北隣に「歌舞伎」という蕎麦屋さんがあった。

 若かりし時、歩いていた時に気分が悪くなり、その「歌舞伎」さんに飛び込んでしばらく休ませていただいた出来事があった。

「大丈夫?」「救急車を呼ぼうか?」と女将さんが心配くださったが、水をいっぱい飲んだら落ち着き、10分ほどお世話になって帰宅したことをはっきりと憶えている。

 この「歌舞伎」さんの丼物や蕎麦は別格と称され、特に「てんぷら丼」と「てんぷら蕎麦」の人気が高く、出前を受けておられたのでそれはそれは活気ある店だった。

 ご主人が自転車で出前に出掛けられる姿が思い出されるが、三段重ねのお盆を肩と片手に走行される技術が凄く、当時のことを知られる皆さんには今でも語り草になっている。

疎開道路の拡張計画から立ち退きを余儀なくされ、店舗を移転されたのが生野本通商店街の松下果物店を南に入った左側で、有名な銭湯として知られる「源ヶ橋温泉」のすぐ近くだった。

 移転されてからも人気が続き、出前を積極的に対応されたところから、ご主人は働き詰め。女将さんは暑い厨房で懸命に調理を担当されていたが、数年前、お二人ともご逝去されてしまったので残念だった。

 葬儀を担当した際、「もう、食べられないな。大きな楽しみが減った」と嘆かれた参列者の言葉が耳に残っているが、それは私も同じ思い。歌舞伎役者の化粧を紙に接写されたものを額に入れ、数枚が店舗の壁に掲げられていたのが印象に残っている。

 美味しい物を食すると幸せ感に浸れるが、そんなお店が継承されて行かないということは寂しいこと。ご夫妻のことを思い浮かべながら、心から手を合わせておこう。

 昨日、所要があって出掛けた際に立ち寄った食堂だが、昼食時だったのでいっぱいだった。すぐに店員さんが案内してくれ、女性が一人で食事中のところへ「相席」となった。

  出来るだけ見ないようにと考えながら、近くにあった新聞を読んでいたら、食事を終えられた彼女が「ぜんざいお願いします」と注文されたのでびっくり。事務 服姿だったので、どこかの会社に勤務され、昼食休憩時間に来られたものと拝察したが、食事の後のデザートに甘い物を好まれるという女性が多いとは聞くが、 「ぜんざい」とは想像もしなかったメニューであった。

 体重減を競い合っている友人が言っていたが、間食するのが悪いそう。なのに自宅に は甘い物がいっぱいあるし、昨日も妻に付き合ったスーパーの買い物で「特別に安い」と売られていた「イチゴジャム」と「オレンジのマーマレード」を衝動買 い。こんな生活を続けていたら、間違いなく病気になる。そこで猛省しながら体重減のために取り組むつもり。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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