2012-02-17

手を合わせて  NO 2844


 ご縁に結ばれる方のお通夜に行こうと送迎バスの指定場所へ行ったら、私の前で満席になり、運転手さんから「取り敢えず出発してピストンで参りますので、来られた方にご説明を」と言われ、冷え込みの厳しい中を数名で待った。

 一人のお婆ちゃんがバスを探しているみたいで、腕時計を見ながらウロウロされている。声を掛けたらやはり弔問に行かれるそうで、事情を説明して待ち合わせて貰ったが、本当に寒かったので申し訳なかった。

 バスが田島6丁目から今里筋に入ると、黒い服姿の方々が目に留まる。どうやらJR大和路線の東部市場駅から歩かれておられるようで、暑い時期と寒い時期は、少し距離は長くなるが、JR大阪環状線の寺田町駅からの方が楽だと申し上げたくなる。

 寺田町駅から東に行くと、すぐに昨号で触れた生野本通商店街があり、これが大阪で2番目に長いという存在から、行程の半分にアーケイドがあるので雨に降られても心配ないのでご案内している。

 東部市場駅から1キロ弱だが、寺田町駅からは1キロ強になるだけの違い。どちらからもタクシーならワンメーターなのでタクシーをご利用される人も多いが、シーン西館な寺田町駅から700メートルぐらいなので寺田町駅が便利である。

 参列者が多い。いつもより大目の席をセッティングしていたが、後方にお立ち願った方々が20数名おられたので申し訳なかった。

 当然にご不調を来たされた故人。だから驚かれていた方々が多く、メモリアルコーナーのお写真の前での思い出話が耳に入った。

あ ちこちにご旅行へ行かれていたようで、グランドゴルフでショットをされる1枚もあったが、ご祭壇のご遺影に使用されたのは今年の新春にハワイへ行かれた時 のもの。日立グループのテレビCMに登場する「この木何の木」の大きな「木」の前で撮影されたご家族の一枚が印象に残った。

 別のコーナーにはお孫さん達との至福の光景があったが、やはり孫の存在は別格のもの。私も爺ちゃんという立場になってその意味が初めて理解出来たし、それから葬儀の司会に対する考え方に大きな変化が生まれたことは過去に書いた記憶がある。

  近畿の北部や北陸でかなりの雪が降っているという天気情報。夕方、智頭線経由で鳥取を結ぶ特急「スーパー白兎」がJR山陽線「西明石駅」付近の踏み切りで トラックと衝突というニュースも。衝突から800メートルも走行して停車したと言うのだから100キロ以上のスピードだったと想像する。

 近畿北部の雪で思い出したのが昨年に行った湯村温泉のこと。宿泊したホテルが2ヵ月後に閉館していたので驚いたのだが、最近に多くなっている「湯快リゾート」が取得して経営に乗り出したというニュースもあった。

  浜坂駅から乗ったタクシーの運転手さんが、「この旅館は露天風呂が有名ですから是非」と教えてくれたので夕食後に行ったのだが、建物から100段以上の階 段を上らなければならず、屋根だけの通路を降りしきる雪に包まれながら凍えそうになったことを、つい昨日のように憶えている。

 その露天風呂だが、先に6階にある大浴場に入って温まり、それから行くのが常識ということを後で知ってショックだった。物事には、いつも{?}を抱いている筈なのに、何故?と後悔をした思い出である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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