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2005-12-10

出張先にて  NO 1358


 この数日、かなりの冷え込み。そんな中、今日は出張。特急列車に乗って2時間ほどの旅。車窓からの山々も冬景色、ただひたすら読書で過ごした車内だった。

 そう書くと、きっと<何の本だ?>と思われる筈。正直に吐露すると退屈しのぎに買った週刊誌。昨日の号で書いた小学生殺害事件や建築士事件のことが大きく採り上げられていた。

小学生に関しては<どうして、ここまで書くの!?>と腹立たしい記述。興味本位丸出しの姿勢がありあり、出版会社、記者、カメラマンの質の低下が嘆かわしい限り。被害者の家族が気の毒でならなかった。

「個人情報」と「故人情報」という言葉が思い浮かぶ、そんな最低限度のマナーの欠片もなく、まるで推理作家か名探偵みたいな立場で書き殴っている。

 少なくとも「家族」が突然に「遺族」になってしまった現実を理解したいもの。容疑者をあぶりだして一日も早く解決したいのは誰も同じだが、家族、親戚、友人など、周囲の方々のプライベートを重視する責務が伴う筈。

 この世界も「何でもあり」の現実。テレビ番組の質の低下もひどいものだが、世界中に悲しい思いの人が存在していることを忘れずにと願っている。

 数日前、駅前で年老いた男の人がビラを配っておられる姿をテレビで観た。息子さんを殺害した犯人探しを訴えている。「家族の悲しみは、犯人が逮捕される日までどんどん強くなるのです」と言われた言葉が突き刺さってくる。

  スケジュールを順に終え午前1時前に部屋に入ったが、ビル、マンション、ホテルの明りが見える。そこで人々の生活が営まれている。喜びの人、悲しみの人も あり満腹の人も空腹の人もいるだろう。ちょっとお酒をよばれた状態、テーブルの鏡にパソコンを打ち込む姿がほんのりと桜色、目覚ましをセッティングしてか ら風呂に入る予定。

 ツインルームに独りでオヤスミ、今日に顔を合わせた人達それぞれを思い浮かべながらベッドに入るが、確認したら枕のイメージが合わないので寝苦しそう。しかし物音ひとつ聞こえない静かな環境、明日の予定を考えながら眠るとしよう。

 そうそう、夕食は豪華な焼肉だった。これだったら我が町生野区が最高の世界だが、ここまで設備投資するのはもったいないという会場。肉がダメな私、ネギとピーマンとモヤシだけを食していた。

「ちょっと行きますか?」とご一緒させていただいた居酒屋が凄かった。料理に品目も豊富だが、何より日本酒と焼酎が全国の銘柄が揃っており、「伊蔵」や「佐藤の黒」なんて名が注文されていた。

 焼酎はダメな私、日本酒でお付き合いさせていただいたが、湯豆腐、じゃが餅、出し巻きなど、抵抗なく食べられるものをいっぱい注文することに。

 ホテルに戻ってロビーの会話、食べる話題ばかりで恐縮だが、朝食の時間を決定してからエレベーターの中、和定食から洋食ブッフェに変更した。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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