2009-03-18

新しい一歩  NO 2368


 入院から1ヶ月お世話になった淀川キリスト病院で昼食を済ませ、ナースステーションにおられた方々に御礼を申し上げて転院先の病院へ移った。

 キリスト病院で印象に残っているのは本館のロビーに立派な教会が存在しており、毎朝8時半から職員、ボランティア、患者が自由に集われて朝礼が行われること。それらはテレビの無料チャンネルで中継され、メッセージや讃美歌の調べが流れ聞こえてくることだ。

 午後も30分ほど行われているが、そこで流される讃美歌には様々なアレンジがあり、ハープとギターをバックにオカリナが旋律を奏でるバージョンがお気に入りだった。

 聖書の朗読やお説教を担当される牧師さんの声とトークガ如何にも牧師さんというイメージ、一部に語尾を延ばされることだけが残念だったが「流石!」というレベルであった。

 時折に女性が代行されることがあったが、その声とトークイメージにびっくり。あまりにも滋賀県の嘉田知事にそっくりだからで、初めて耳にした時には<嘘だろう?>と思ったぐらいだった。

 嘉田知事は大学教授として講義された経験からも、説得力の高いトーク技術を有しておられ、失礼だが間違ったことでも正しく聞こえるようなイメージが特別で、新幹線の栗東駅問題で大上段に構えて論戦をした栗東市長の完全な作戦ミスということになるだろう。

  彼が論戦を挑むならその部分に触れ、「嘉田知事のお言葉は魔術のようなパワーがあり、私ではとても太刀打ちできませんが、惑わされてはなりません。何が正 しくて何が間違っているかを皆さんが中立な立場で冷静にご判断くださるように」なんて「振り」が「不利」を救うテクニックであったように思えてならないの である。

 さて、転院には病院が紹介してくれた福祉タクシーを利用したが、車椅子対応の軽のワゴン車で二度と乗りたくない乗り心地だった。

 転院先は新しくて近代的な病院。部屋に入ると早速に心電図、心臓超音波、胸部レントゲン撮影に連れ出されたが,腕に嵌められたリストバンドにバーコードが打ち込まれ、全ての検査で読み取りが行われるというシステムになっていた。

  キリスト病院の言語療法士さんが書いてくださった手紙により、すぐに食事対応を進めてくださり感謝いっぱいだが、トレーにあったプリントに「肉・魚・え び・かに禁」という文字を目に思わず苦笑。因みに初の食事となる夕食は「ふの卵とじ」「炒り豆腐」「ほうれん草のマヨネーズ和え」という副食に全粥だった が、塩分6グラムという表記もあった。

 間食禁止なので不自由だが、まあ何よりリハビリが最優先。明日から早速組み込まれており、かなりハードな世界だと覚悟している。

  明日は採血も行われるが、鼻腔細菌検査という項目もあった。それは私の勝手な想像だが、インフルエンザ菌の有無の検査だろう。細い綿棒を突っ込まれ、かな り痛いので遠慮したいものだが、もしも菌を保持していたら多くの方々に迷惑を掛ける。自分だけが隔離されたよい問題ではない。札幌で大流行というニュース もあったが、どうぞ保菌していないようにと手を合わす。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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