2009-02-08

ハードな日々  NO 2358


  一昨日、各式場でお通夜の準備態勢が整いつつある頃、母の入院している病院からの電話、「帰りたい」とベッドから降りて困っており、今、車椅子に乗せて ナース・ステーションで保護していますとのこと。こんなことで転んだら別の部分の骨折という危険性が高く、改めて手術となれば大変、そこで宥めなければと 走って行った。

 外科専門の病院で、高齢者の骨折患者がいっぱい入院されているが、しきりに誰かの名前を呼ばれる人、また、ずっと看護師 さんを呼び続ける人もおり、そこには悲しくて寂しい光景が垣間見え、高齢社会の悲劇のドラマの現実展開を衝撃的に体感、「後期高齢者」なんて新語を作った 政治を司る人達に是非体験願いたいと思いながら「後期」は「高貴」と考えなさいよと伝えたい。

 そんな頃、自宅に友人から電話があったそうで、昔から交流のあった女性のご訃報を知った。

  昨秋にお店でお会いした際に「お身体を大切に」と申し上げて別れたが、こんなご急逝とは信じ難いこと。確か「ねずみ年」にお生まれだったので私より11年 先輩になるが、商店街を中心とするゴルフコンペで何度かご一緒したこともあり、そのお人柄を懐かしく思い出すとあまりにも悲しくなってきた。

 ご主人の故郷である高知県で割烹料理店をされ、研修会などで高知入りした際に何度かお世話になった歴史もあるが、王監督や松坂投手などスポーツ関係者の来店も多く、はりまや橋界隈ではかなり名の知れたお店だった。

 数年前、そのお店から自宅への帰路でご主人が事故で急逝されるという衝撃に出遭われ、やがて大阪の店へ戻られた晩節だったが、多くの方々から「女将さん」と愛されたお方。あなた様のやさしさと素晴らしかった笑顔は忘れませんと手を合わせ、今日のお通夜に出掛けてきた。

 2月としては例年になく温暖という最近だが、やはり夜ともなればかなりの冷え込み。地域の会館を式場とされていたので、外の弔問者さん達が震えておられるのが気になった。

 担当スタッフがご家族からのメッセージを数通預かっており、それを代読する女性司会者が確認していたが、明日の葬儀時間の気温によってはナレーション部分を短くする配慮も考えよう。

 お通夜でのご謝辞をご長男がされたが、しっかりとまとめられた内容のご挨拶でよかったと感じながら少しだけフォローを申し上げた。

 明日、私にとってかなり辛い進行となるだろう。葬送というお別れの場が悲しいのは「思い出」がそうさせると言われるが、素晴らしい思い出ばかりでそれだけが救いだ。

  そうそう、今日は本館と西館で同時間のご葬儀が行われ、それぞれご入場される火葬場が異なるところからスタッフに負担が大変だった。私は西館で男性司会者 のフォローをしたが、一流プロである女性司会者の指導研修の結果だろうが、明るい成長の兆しを感じてホッとし、いよいよ厳しい研修をとも考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net