2008-04-28

錆と輝き?  NO 2188


 飲食を生業とする親しい友人が数名いるが、そんな中の1人から悩みの相談を受けた。

 昨年にリニューアル、徐々にお客様が増え経営も順調だそうだが、忙しさの中でマンネリを感じるようになり、サービス業で最も重要な「人」の教育部分の綻びが目立ってきているとのことだった。

  彼の店は、かなり上級レベルだが「上質」という言葉には縁遠いという現実があるそうで、どんなに素晴らしい食材を厳選しても、それを調理する料理人やお客 様と接するサービス・スタッフのハートが低下すれば意味はなく、何か方策を講じなければ取り返しのつかない問題に発展しそうだと心配していた。

 料理人が大切にしている包丁と同じで、人も研き続けなければ錆びてくるのは必定。本人が錆びていると自覚しなければ光り輝くスタッフになることは不可能だろう。

 これまでに何度も書いた言葉に「人材から人財へ」があるが、「食財」を単なる「食材」としてお客様に提供したら残念なこと。全てのスタッフのチームワークなくしてサービス業は成り立たないと考えたい。

  私がアドバイスしたのは、これまでに体験してきたホテル業界のこと。一流と超一流の異なりなどについて幾つか話したら参考になったようで喜ばれたが、そん な会話の中で彼が発言した「ファースト・フード」という言葉について<!?>を抱き、「ファスト・フード」が正しいのではと投げ掛けた。

  過去に何かの本で読んだ記憶があるが、「ファースト・フード」は和製英語で誤りだということ。私も自信はないが、彼は業界のプロとして調べておくと言って いた。そこで辞書を繙くと「ファースト・フード」という表記が出てきて意味もあった。しかし疑問が続き、ネットで調べたら「ファスト・フード」が正しいと 理解できたが、辞書に掲載されているということは、もう社会用語として定着してしまったのだろうかと疑問が残る。

さて、もう日付が変わってしまったが、今日の早朝に妻を空港に送らなければならない。福岡県に在する名刹へ団参し、そこから佐賀、長崎へのコース。空港から大阪市内へ戻る時間帯の渋滞が大変で、往路の4倍程度の時間を要するだろうと覚悟している。

  来月、私も九州へ講演で出掛けるが、その際にあちこちに寄る予定。この「独り言」から知った友人達からのゴルフの誘いや「講演への参加は可能か?」という 問い合わせもあるが、今回の講演は九州全域の葬祭業者の皆さんの大会。そんな事情を伝え、何処かで集まる道もあるかなとも考えている。

  スタッフから電話が。遠い昔の弊社に関係されていたお家のご不幸があったそう。「ご存じですか?」と聞かれ、お名前から記憶にある方を思い出し、「**温 泉の近所?」と銭湯名を出したら「そうです!」とのこと。それから随分前にご自宅でのお葬式を担当した記憶も蘇ってきた。
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