2008-08-25

失 言 ?  NO 2257


 北京オリンピックが閉会となった。出場した選手をはじめ各会場に携わった人達には、それぞれの人生の思い出の1ページが刻まれただろうが、陰で支えられた多くの人達の存在を忘れてはならないだろう。

 東京オリンピックが開催されたのは私が17歳の時、高校時代だったが、当時の音響設備や照明器具を考えてみると衝撃的に進歩を感じた「鳥の巣」でもあった。

 東京オリンピックの裏話として語り継がれているのが音響の反響問題。広い球場などでマイクで挨拶をすると「こだま」みたいな現象が起き、慣れていなければ喋られないという劣悪な環境が生じてしまうのである。

 そんな開会式で天皇陛下がご挨拶されるのだから大変で、当時のNHKの技術スタッフ達が試行錯誤しながら画期的なシステムを開発したというエピソードも秘められている。

 さて、星野ジャパンの敗北に対するパッシングが強いようだが、相手側が強かったというのも事実で、多くの人達の意見を総合すると、ベンチ内の空気に覇気が感じられなかったとなるようだ。

 こうなれば、壮行試合で惨敗した際の挨拶に対する風当たりも強く出てくるみたいだが、もっと謙虚な姿勢であればと思っていた私の心配が現実になってしまって残念な気がしている。

 今日の深夜のニュース、ゴルフの関西オープンで「石川 遼」君がプロ初優勝と報じていたが、勝利インタビューでの彼の発言に「若過ぎる」感を抱き、プロならもっと謙虚な言葉を選ぶべきではと、敢えて苦言を伝えたい思いに駆られた内容であった。

 プロスポーツの選手にはイメージキャラが大切な問題。スポンサーの存在を忘れずにありたいもので、ただ強ければ、勝てればというだけでは何処かで崩壊が始まり、気がつけば自身で道を転がり落ちる選択をしていたことに気付くだろう。

 今日の彼の発言、それで何人の人達が違和感や抵抗感を抱いただろうか。それで彼がどれほど「損」をすることになったかは、きっと周囲の誰かが教えている筈だろうし、明日のスポーツ新聞や週刊誌の今週号で叩かれるネタを与えてしまったことは確実だ。

 成長とは、真の謙虚な姿勢がなければ本物になれないという条件があることを知っておきたいものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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