2003-12-11

ライオンズ・ゴルフコンペの思い出   NO 632

雨の中、やっと停まってくれたタクシー、座席に座った瞬間に新車独特の香りがする。確認してみると、「今日から走り出したところです」とのこと。

 ふと助手席の裏に貼られた広告を見ると、それは、「私の隠れ家」とタイトルされた旅行のパンフ。

 『街の喧騒から離れたくつろぎの中で、心もからだも癒されていく癒しの宿』

 「隠れ家」の文字に興味を惹かれ、そんなキャッチコピーを読んでいると、ふとゴルフのことを思い出した。

 <喧騒から離れ、くつろぎ、身体の癒しとくれば>と思ったのだが、最近の体力の低下では数日間の後遺症が問題だし、腹立たしいスコアの存在があることで、欲望を抱く心情では癒しにならないと言えるだろう。

 「健康目的で歩きに来ています」 そんな会話をよく耳にするが、スコアなんて気にしないという悟りの境地に至った人は少ない筈。私なんて、きっと死ぬまで気にするタイプかも知れないし、そんな性格が高血圧の原因とも反省はしている。

 私の所属するライオンズクラブのコンペに久し振りに参加したとき、同伴競技者のクラブバッグを見て驚いた。9番ウッドが2本あり、それを見事に使い分けておられる。このメンバー、大正15年のお生まれで我々と同じティーからラウンド。

  あるパー3のホールでマークをし、後続のメンバーに「どうぞ」ということがあった。そこで3番目に打たれた方はゴールドティーから。大正14年お生まれの そのメンバー、真っ直ぐに飛んだボールがグリーン手前でバウンドし、グリーンを横断して我々のところまで来てしまった。

 その際、「こんな時、白ティーから打っていたらナイスオンだったのに」と同伴者から同情の声。

 このお二人の方のお歳まで、もしも私が生きられたとしたら、まだ24年もあるではないか。ふと24年後の光景を思い浮かべたが、そこには私が絶対に存在していないような気がして、お元気に闊歩されるお姿に感動しながら妙に羨望の心情を抱いてしまった。

 そのコンペ、私の近所におられる社長とご一緒したが、社長が優勝で私が3位。

運良くベスグロを頂戴したが、同スコアのベスグロメンバーが存在し、彼は、何と4つもバーディーがあったということから、表彰式で「肴」のターゲット。

 「変な宗教を信仰しているのでは?」から始まり、最後は白装束で話題となったパナウェーブで結ばれた。

 そのコース、あるホールに鉄塔があり、高圧線が横切っている。

 今年も残り20日間。来年は、月に1回はゴルフに出掛けたいと願っているが、<飛距離ダウンに新兵器となるクラブ探しを>と思ってしまうようでは悟りの道は遠いようだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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