2004-08-24

?£D 「とおり雨」   NO 892


 お寺さんの葬儀は、在家と異なる様々な「しきたり」があって難しい。

 そんな中、意外なことで頭を悩ませる。多くのお寺さん達の履物「草履」である。

 ご自身で「目印」を付けておられるケースもあるが、それは鼻緒の一部に結ばれた糸であったり、側面に書かれたお名前である。

 50人のお寺さんとなれば大変、必ず履き間違いが発生する。「葬儀社の責任だ」と叱責されないように気を遣い、ちょっとしたアイデアから考え付いたものを創作中、酷使していたプリンターの調子が悪くなり、新しいものを購入することに。

 90人のお寺さんが入られた葬儀を担当したことがあるが、その時、5人の被害者が発生した。

「これより、ご入場」から、最後の方が着席されるまで15分も掛かった式典もあった。

 それは、太平洋戦争全物故者追悼式。大阪府仏教会、大阪市仏教会が主催され、読売新聞社と読売テレビが後援されたもの。雅楽と舞楽の方が30人以上、各宗派のお寺さんが250名という供養式だった。

 式場となったのは四天王寺だが、ご入場時の階段下の草履担当スタッフが大変な仕事。前もってお願いしてあったシールが貼り付けられた草履、それらをビニール袋に入れる作業。

取る者、揃える者、納める者、運ぶ者など、それだけで8人ぐらいのスタッフが担当したが、取る係りの女性2人から腰痛を訴えられたのが懐かしい。

 さて、出掛けていた間にいただいた多くの郵便物、その中に「!」というのがあった。くださったのはあるお寺様で「次女のCDです」とのお知らせが。

 このお寺様には印象に残っている出来事が。あるお寺様の結婚式の司会を担当した際、ご夫婦でピアノの連弾をご披露された。確か映画「スティング」のテーマ曲だったが、それは見事な演奏だった。

 それもその筈、お2人とも音楽の専門家。その影響で娘さんが音楽に傾倒されたのだろうが、8月19日に発売されたこのCD、何か話題を呼びそうな感じがする。

 「one tone ファーストアルバム『とおり雨』」 今接近中の台風はごめんだが、三木千夏さんがミュージックの世界で台風の存在になることを祈っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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