2013-07-07

安全の優先を  NO 3330


 函館本線を走るディーゼル特急「北斗」でまた火災事故が発生したそう。何度も利用したことがあるが、数日前から九州の友人夫妻が北海道を旅行しているので乗車していなかったか心配した。

  火災の発生した車両にいた男性の証言がニュースにあったが、それによるとエンジン音が突然大きな音を出し、炎が窓ガラスの中央付近まで上がったそうなので さぞかし驚かれただろうと想像する。車内に煙を感じたところから他の乗客達に声を掛け、1号車に避難されたそうだが。爆発するのではと恐怖を抱かれていた のも当然だろうと拝察した。

「北斗」は3月と4月にも同じような火災事故が起きていたし、特急「カムイ」でも似たような事故が報告されている。

 また、2011年の5月には「スーパー北斗」と同型の「スーパーおおぞら」が脱線を原因とするトンネル内全焼事故が発生しており、JR北海道の事故多発が問題として指摘されている。

「北斗」や「スーパー北斗」は何度も利用したし、今後も乗車することになるので他人事とは思えないし、安全チェックを願いたいものである。

  列車のトンネル内事故のニュースで記憶に残るのは1969年に起きた「特急 日本海」の北陸トンネル内での火災事故。14キロ弱という長いトンネル内で発 生した火災だったが、運転手の判断でトンネル内を脱出して列車を停車させて消火し、乗客に負傷者が出なかったのだが、当時の乗務員規定からするとすぐに停 車することになっており、乗務員が処分の対象とされていた。

 その3年後1972年11月に、同じトンネル内で「急行きたぐに」の火災事 故が発生。規定通りにトンネル内に停車させたら、充満した煙と一酸化中毒で30人が亡くなり、700人以上の負傷者が出たが、前述の「日本海」の検証もあ り、ケースバイケースという判断も考えられていたのに、乗務員への伝達には至っておらず。こんな悲惨な被害が出てしまったようであったが、「特急日本海」 の乗務員の処分は後に取り消されることになった。

 世の中には事件が重なるという不思議な出来事がある。この「きたぐに」に火災事故が発 生した同日、羽田空港から福岡行の日本航空「727型機」がハイジャックされ、キューバ行きを命じられたところから羽田に戻り、長距離機であるダグラス 「DC-8型機」に人質を解放して乗り換えたのだが、隠れていた警察官達によって逮捕されることになった。

 この「727型機」には歌手の「三田明さん」や「江利チエミさん」が搭乗されていたので話題になったが、代替機となった「DC-8型機」がその20日後にモスクワで墜落事故を起こすという不思議なことが起きている。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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