2013-05-18

ご仏縁  NO 3288


  携帯電話がブルブル。相手の番号表示も携帯だが、つなげた瞬間に「今、函館空港におります」と言われたのでびっくり。昨秋に夫婦で北海道旅行に出掛けた 際、その方に大変お世話になったので感謝の言葉を伝えたが、「しばらくお待ちください。代わりますから」となって受話器に聞こえて来た声に聞き覚えがあっ たが、すぐに誰かは気が付かず、「あなた、誰?」と確認してしまった。

「私です。今から東京へ戻るのです」と言われて彼女が誰かを理解出来た。過日に舞台公演で「アルプスの少女ハイジ」の代役を担当した出来事を紹介したが、その彼女が苫小牧や函館での公演を終えて戻るところだったのである。

 不思議なご仏縁から二人の女性が函館で会っていたのだが、きっと有意義で楽しいひとときを過ごしただろうと想像する。

 午前中に行われていたお葬式に参列。喪主を務められる人物は僧籍を有されるご仏縁からか、山岳修験道で知られる大峰山からも僧衣で参列されたお方もおられた。

 夜はタクシーを利用してご本山で行われているお通夜に弔問。喪主を務められるご住職とは随分昔からご仏縁をお結びいただき、特別なご本尊のお掛け軸を購入する際に大変お世話になったことが懐かしく思い浮かんだ。

 享年99歳というご高齢の前坊守様のご逝去だが、多くのお寺様達がご参列、流れるような独特の「声明(しょうみょう)」に身を置くひとときは、ご本山という特別の環境からかもしれないが、何とも心地よい体感となった。

 ご祭壇の中央にご本尊のお掛け軸が存在しているが、スタッフによると、それは300年以上前に揮毫されたものらしく、まさに「宝物」が「法佛」につながるような孫藍のように思えた。

 中継モニターや記録映像を担当してくれる二人の人物が懐かしかった。北海道や九州の仕事で同行願った歴史があり、私の現役時代には欠かせないプロデュースメンバーでもあった。

  大阪南港から九州へ向かう大型フェリーの中、レストランで食事をしている最中に時計を確認され、ビデオカメラを手に「撮影してきます」と行かれたのは、ラ イトアップされた明石海峡大橋の撮影。船内から撮る映像を資料として備蓄するのが目的で、どこでもそんなフットワークの軽い行動で撮影されていたので印象 に残っている。

 帰宅途中、近くの串カツ店へ立ち寄ったら満員。しかし入り口側におられた二人の姿にびっくり。一昨日に会食を共にした友人のご夫妻だったからだ。

「もう帰るところだから」と入れ替わって貰ったが、満員なので予想外の時間を費やすことになってしまった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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