2013-04-23

移動手段からの転換  NO 3263


 JR各社の事故発生率に関する分析ニュースがあった。最も事故が少ないのはJR四国で、最も多いのはJR北海道だった。

 過去に特急「おおぞら」のトンネル内火災事故もあったし、最近では札幌と函館を結ぶ特急「北斗」の火災事故も報じられていたが、何度か利用した列車だけに複雑な思いを抱いた。

「会長のコラム」の昨日の号で、病院で受けた目の検査の際、置かれたアンパンマンのぬいぐるみを見詰めていてくださいと言われた体験を書いたが、JR四国にはアンパンマン列車があちこちで走っている。

 土讃線、予讃線、高徳線、徳島線を走る特急列車にも存在するし、土讃線の一部の普通列車の前後にも描かれている。

 山間部や海岸線に沿って走る路線が多く、スピードを抑えて運転されていることもあるが、子供達に人気の高いアンパンマンが事故を起こすなんてそれこそ「絵にならない」ので事故が少ないのかもしれず、所要時間を追求する新幹線や新快速にも考えて欲しいものである。

 前述の特急「北斗」は札幌と函館間を3時間半から3時間40分程度で走るが、同じ気動車でも「スーパー北斗」は30分ほど短縮している。

 そんな「スーパー北斗」に乗車したら分かるが、カーブでも高速運転が可能なように振り子システムが導入されており、カーブの度に何か不思議な傾きを感じるのは確かである。

 大阪から観光寝台特急「トワイライト・エクスプレス」なら20時間以上、上野駅から「カシオペア」や「北斗星」なら17時間以上を要するが、それが意外と人気が高いことも事実である。

 家族や親戚の危篤や不幸、また友人や知人に関係する人達のお通夜や葬儀に参列するのに所要時間の短いのが歓迎されるが、それ以外での移動手段なら速いだけでは魅力が薄く、そんな利用者の思いを具現化したのがJR九州のユニークな特急列車達だろう。

「幸せ列車」のコラム「各駅停車」のコラムに、そんな九州の列車を乗り継ぐ旅の企画を紹介しておいたが、そんな発想をする旅行会社が存在することにびっくりしたことも事実である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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