2014-12-10

明日は雨模様  NO 4038

朝から薬を貰いに医院へ行った。2週間分をいただいたが、次回は年末の休診日に入る前ということを知って気を付けなければならない。もう年の瀬の時期になっていることを改めて実感した。

今日「水曜日」は「まぐまぐブログ」の発信日。テーマはナレーションや家族葬の思わぬ弊害、そして一時的に流行した「生前葬」について触れておいた。

生前葬で思い出すのはある俳優さんが行われたものだったが、芸能人でない人が行って顰蹙を買った事実もあり、選挙の立候補者みたいにタスキを掛けて「故人」と表記しているお笑いみたいなことが出席者から嘲笑された訳である。

こ れによく似たことで記憶しているのがプロゴルフのトーナメントの一幕。2000年ダンロップ・フェニックスの最終日の最終組で優勝が決まるウイニングパッ トを行う前に「片山晋呉選手」が取られた行動で、キャリーバッグの中からタスキを取り出し、そこに「本日の主役」と書かれていて話題になったことである。

「お笑いかよ」なんて意見もあったし賛否両論で注目を集めたことは事実だが、そのイメージが余りにも強烈過ぎて、プロ選手としての価値観としてはマイナス面の方が大きかったように感じたことを憶えている。

過 去に何度か「生前葬」について相談を受けたことがある。ある大手ホテルからの依頼でご本人とお話しすることになったが、その際にご本人がご希望される通り に進めたら確実に嘲笑されるとアドバイスを申し上げ、形式を「感謝の夕べ」に変更し、「今日あるのはここにご出席くださった皆様のお蔭です」と謝意を表す ように次第を進め、結びに「私が死を迎えた場合の葬儀の形式要望を発表しておきますので皆さんが証人になってください」とお願いすれば意義があると決行し たのだが、終わってからその葬儀の要望内容が大好評で、プロとしての集大成をアドバイスしたものであった。

タスキ掛けで「本日の主役」や「故人」と表記したケースとの差異はご理解いただけるだろうが、「生前葬」なんて考え方を軽率に行うべきでないと伝えたいところである。

生前葬の受付で会費を香典と書く企画をして最悪と指摘されたケースが他府県で行われたことを知ったが、プロならそんな愚かな発想を絶対にしないと思った出来事だった。

お客様のご要望を「かたち」にして差し上げるのはプロの仕事だが、「おかしなこと」に「おかしい」と指摘することも大切なこと。終わってから「やらなかったらよかった」と後悔されることだけはないように考えたいものである。

今日の写真は函館の水引アートで知られる「清雅舎」のHPから拝借したもの。「藤と燕」とタイトルがあった。
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