2015-11-06

不思議なえにし  NO 4364

入院している知人を見舞いに行った。京阪電車を利用、ふと思い出したのが守口の文化ホールで開催されている「出山映子画伯」の作品展。夏に京阪百貨店で行われていた時は行けなかったので今回は立ち寄ろうと思ったものである。

出山画伯とお会いするのは初めてだが、不思議なご仏縁があるので紹介すると、2年前に北海道の講演旅行の帰路に洞爺、函館、八戸、気仙沼に立ち寄って全線をJR利用で帰阪。その時に気仙沼で会う目的だった夫妻がその後にテレビ番組「人生の楽園」で採り上げられ、そのご主人のお姉さんが出山画伯で、「なにわのたこよし」さんの奥さんが遠い昔に弊社に勤務していた歴史があったからだ。

2011年に発生した東日本大震災で気仙沼は壊滅的な被害を受けたが、そのニュース報道で彼女のことを思い出して無事だったのだろうかと心配していたら、各駅停車というコラムで「女将シリーズ」を掲載している「幸せ列車」の管理人さんのコラムに、新聞記事が掲載され、カラー写真で写っていた奥さんを見てびっくり、それはまさしく彼女だったからだ。

その新聞記事を管理人さんが紹介されたことも不思議なご縁からで、「幸せ列車」のHPに出山画伯のリンクボタンもあるように交流があられ、ある日天王寺駅の地下で偶然に会われ、画伯が市立美術館に出展されたご自身の作品を見に行かれた帰りで、その時に弟さんが震災の被害に遭いながら地元で頑張っていると聞き、後日に新聞記事をいただいたという逸話があった。

今日は初対面でそのことについてお話したら、驚かれていた画伯だが、娘さんもおられて気仙沼でも大阪らしいイメージを振り撒いているようと仰っていた。

最寄り駅である守口駅には特急は停車しない。そこで準急を利用したが、守口と京橋間はノンストップで、120キロぐらいのスピードで走るのだから恐ろしい。

鉄道の進化も著しいようで、特に高速運転に重要な台車の研究開発が進んでいるらしく、あちこちに出掛けてもびっくりするような高速運転を体験する。カーブで遠心力を利用して車体を傾ける「振り子タイプ」の列車の乗り心地が悪く、列車酔いをするという指摘も多かったが、今はあらかじめプログラムに組み込んでおき、通過しながら車両を傾けるようなシステムを導入し、傾斜に気付く人も少なくなったそうである。

東海道新幹線の「のぞみ」もコンピューターで車体を傾けるシステムが開発されて最高速度が「285キロ」になり、カーブでの減速も少なくなったそうで、「270キロ」制限となっている「700系」の列車を徐々に減らすことに取り組んでいる報道もあった。

移動するのに所要時間が短いのは歓迎だが、ここまで高速運転する必要があるのだろうかと疑問を覚える。北海道の一連の列車事故の記憶も新しいが、何より安全が優先される考え方が大切なのに、マンション建設で手抜きの発覚や、全農に納入されていた肥料が偽装されていた事実が判明したニュースもあり、いつの間にか我が日本人が誇りとしていた「質」の部分が崩壊してしまったみたいで寂しい限り。

エジプトで墜落したロシアの旅客機は爆発物が原因しているような報道もあったが、いよいよ社会の危険性が高まっている。何度も書いたように「今日あること」の幸運に手を合わそう。

今日の写真はJRの列車内で販売されているアイスクリームを。つい購入してしまうのが問題である。

そうそう、結びに「幸せ列車」の「小説 女将シリーズ」だが、今日の号は著名な落語家が夫婦で来館した物語を書いた。ご興味があれば左欄の列車のリンクボタンからどうぞ。
アイスクリーム
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