2006-04-17
北国の中間達 NO 1478
今月末に大手術を受けられる知人から相談を受けた。内臓にガンが見つかり一部を摘出されるそうだが、手術に対する恐怖感に慄き、日中は無気力で夜は眠れないとのこと。そこで私が体験した検査のことなどを話し、医学の進化が想像以上だったということからお話しを。
科学的な医療検査器具の発展で手術前に大凡の結果が分かる時代、ご本人から摘出手術の危険率が非常に低いことを伺い、ネットを開けて共に勉強することにした。
彼は60歳過ぎだが、ネットの存在は知っていてもその世界を開かれたこともなく、ガンに対する情報の多さを目に驚嘆、手術の写真や患者さんの体験談などのページに興味を抱き、すぐにパソコンを買い求めてネットを始めると言い出し帰って行った。
そんな興味と目的が生まれたことで間違いなく恐怖感は薄らいだよう。息子さんの家も近いしパソコンの存在もあるようで、ご自分が納得をしながら病気を学び、そして闘病されることになると思っている。
情報社会の到来で医師や看護師さんもやり難い問題もあるだろうが、患者の立場からするとこんな便利な存在を活用しないのは勿体ないこと。メリットとデメリットはあるだろうが、最近の話題に多い「予防医学」にも役立つと確信している。
さて、今日もスタッフから「協会のメンバーさんが来社されます」との電話、自転車で会社に向かった。
「大阪は、暖かいですね」と言って来社してくれたのは北海道の3人のメンバー。孫の大好物である「じゃがポックル」を持参いただき、すぐに宅配で送ってやってとスタッフに頼んだ。
北海道の天候を耳にしてびっくり、今日の千歳空港は3度ぐらいで、彼らの地元では朝に雪が降っていたそうだ。
「もっと、ゲソっと痩せているのでは?」と想像して来たそうだが、思ったより元気な様子に安堵の声。リハビリに挑戦中と現況を話しながら心から感謝の思いを伝え、再会出来たことが無性に嬉しかった。
遠い所から貴重な時間を割いて飛んできてくれる。<なんて温かくて有り難いことだろう>と感涙の心情。玄関で見送ったタクシーの後ろ姿を見ながら、素晴らしい人達との出会いに改めて手を合わせた。