2006-01-22

ゴルフ交友から  NO 1401


 30年来の友人をゴルフに引っ張り込んだのは20年前、その彼の最近のスコアを耳にして驚くほど上達していることを知った。

 彼の義父は私も知る素晴らしい人物。子供達が何とかゴルフをさせようと、お金を出し合ってクラブやシューズをプレゼントしていたが、「絶対やらん」と頑固な姿勢を貫き通され、7年間倉庫の片隅に置かれたままだった。

 大きな変化が訪れたのは1年ほど前、奥様が約1ヶ月の闘病生活を経て先立ってしまわれたから。

 満中陰が済んだ頃、「このままでは」と子供達が相談、立派に成長した孫達も加わり「ゴルフをやらそう作戦」が積極的に始まった。

 今、それが功を奏し「余生はゴルフだ」と毎日のように練習場に出掛けられ、休日の同伴者を探されるようになり、東京の親戚さんまで足を運ばれラウンドされたとのことだが、
孫達とも何度かご一緒されたと知って嬉しくなった。

 御歳80歳である。友人によると、彼の所属コースにある谷越えのショートホールがキーワードになったよう。ドライバーでも谷越えが出来ないことに情けない思いを抱かれ、挑戦が始まったそうである。

「なんでもっと早くから始めなかったのだろう」と後悔され、絶対に観ることのなかったゴルフ番組に熱中され「藍ちゃん、さくらちゃん」が話題になる大きな変化、それは何よりの「生き甲斐」との出会いになったようで、私も心からエールを送っている。

 奥様の葬儀の際、ゴルフがなぜお嫌いかを伺ったことがあり、「女性に重たいものを担がせて何を考えているか」とご立腹されていた。そんなところから友人ファミリーは「今はカートの時代」と説得した経緯もあったよう。

「温かくなったら、是非、義父と一緒に」と誘いを受けたが、亡き奥様の思い出話をしながらラウンドするのは嬉しいこと。その日の光景を思い浮かべながら約束を交わしてきた。

  一方で、過日、ゴルフを何度かご一緒した人物が来社。3時間ほどお話しした。彼が淡路島のホテルで総支配人をしていた頃、島を挙げて取り組んだことにサッ カーのイギリスチームの誘致があった。1億円の金塊でも有名な地だが、やがて誘致決定に至り、彼のホテルが宿泊先として選ばれた。

 その年、びっくりする展開があった。流行語大賞のトップテンに「ベッカム様」が入り、彼が受賞者ということになったからである。

 その頃に「淡路でゴルフを」とお誘いを受け、大阪の総支配人と一緒に洲本に出掛けた思い出が懐かしく、同じ団塊世代の一員として余生を頑張ろうと励まし合った。

 昨年、大阪の一流ホテル総支配人としての仕事を終えられ、新しい仕事に取り組まれるそうだが、そんな彼に驚かされたことがある。息子さんが格闘技「K―1」の世界でかなり有名な選手「ブンブン丸」君、第1回モンスターチャレンジ重量級優勝者だったのである。

 その「ブンブン丸」君のブログを訪問したら、「三週間ほどオランダに行ってきます」と、一昨日の関西空港での写真が添付されていた。
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