ふとしたことから古いアルバム写真ブックが出て来た。そこに青春時代のものもあったが、丸刈りでスポーツに取り組んでいた試合中の写真もあって懐かしかった。

それから半世紀の年が流れたことになる。そんな時代のひとこまに懐かしい人物が目に留まった。彼は病気で２０代でこの世を去ってしまったが、様々な思い出があるので忘れられない人物だ。

師走を迎えると思い出すことがある。彼は集団就職で九州から大阪の町工場に来ており、年末になると帰省するのだが、当時の列車の乗車券購入は今では考えられないシステムで、乗車日の１か月前からの発売は同じだが、平等性ということから並ばなければならなかった。

大阪駅前に多くのテントが仮設され、そこに鹿児島行、宮崎行、熊本行、大分行などの案内板が掲げられ、びっくりするほどの人達が列を成していた光景は圧巻だった。

今ではネットを通じて自宅からでも購入することが出来る。「おとなび」や「ジパング倶楽部」などの割引企画も登場したが、「偶にしか旅行に行かないから」と入会しないで損をしている人が多い。

前にも書いたが、東京や博多に行くなら往復だけで割引分が入会金を上回るのだから入会するべき。そんな説明をして入会した友人や知人がいっぱいいるが、全員から感謝されている。

今日は、ＪＲの企画で「元日乗り放題切符」が発売されていることを紹介しておこう。「普通車１５５００円・こども３０００円」「グリーン車１７５００円・こども５０００円」となっており、智頭急行線や宮島フェリーも載り放題になっている。

発売は「１２月３０日」までに購入という条件があるが、普通車用は普通車指定席、グリーン車用はグリーン車または普通車指定席が４回まで利用出来るそうだが、こどものみの利用は出来ないので気を付けよう。

一方でＪＲ西日本なので「京都から富山間」の乗り放題も可能である。東海道新幹線の「新大阪と京都間」や「新大阪と米原間」の利用は出来ないが、京都から湖西線回りで金沢や富山行の利用が出来るのだから行程を考えればよい。

最近、ＪＲ各社は信じられないような割引企画を売り出すことも多いが、知らずに正規の乗車券を購入しても「こんな割引企画がありますよ」とはみどりの窓口では教えてくれない。

過去に中学生と小学生の孫を連れて熊野古道方面へ行こうと新宮駅を往復したが、我々夫婦はジパング倶楽部会員なので３割引き適用で安いと思っていたら、帰路の寺田町駅に置いてあったパンフレットに「くろしお割引」という企画があり、それを利用していたら１万円以上得していた事実を知った。

これも勝手な思い込みなのだろうが、調べてから利用するようにしたいものだ。

「くろしお」が登場したところで１２月の２４日まで行っている「紀の国とレイナート」を紹介しておこう。これは「きのくに線」フリーパスとなっており「天王寺と紀伊田辺間」を「７６１０円・こども２０００円」で発売されており、「紀伊田辺と新宮間」の特急普通車自由席と普通列車の「御坊と新宮間」は「４０００円・こども２０００円」となっている。

あちこちの駅にアート作品が展示されていたり、先月２２日は紀伊半島「ＪＡＺＺ列車」も運転されていたが、各地で観光列車やイベント列車が運転されているのでチェックをしてみよう。

今日の写真は前の「特急　くろしお」。「オーシャンアロー」という呼称もあった。