2012-11-19

通過儀礼  NO 3105


 今日は北海道や東北で荒れ模様のお天気だったみたいが、昨日、東京で昨年より23日遅い「木枯らし一番」が吹いたニュースを新幹線の中で見た。

そんな強風が吹き荒れる日、関東地方のある地のお寺の本堂でおこなわれていた七五三の式典に出席していた。

 二人の孫がご仏縁を頂戴している幼稚園はお寺。山門に「阿吽」で知られる立派な金剛力士像があったので由来を読んでいたら、元々は筑波山神社にあったものだそうで、神仏分離の時代背景ということを知った。

 本堂で3名のお寺さんがご読経されている。お経を一緒に唱える子供達もいるのでびっくり。晴れ着姿の多数の子供達が予想外に静かで、合掌している光景に仏教系の幼稚園らしい神変の世界を感じて嬉しかった。

 初孫は中学校へ通うようになっているが、彼女がアメリカに在住する前に筑波山神社に七五三で参詣したことがあり、その帰路に立ち寄った「花まさ」という庭園風の店が印象に残っており、今回もそこに予約を入れて前日に食事をしてきた。

 あちこちの部屋で家族三代の祝宴の光景が見える。この地域は日本で七五三が最も盛大に行われる風習があるそうで、それらは初めて目にした光景であった。

  宿泊していたホテルでも大きな祝賀会が行われていた。結婚披露宴の開会案内で多くの人達が会場へ移動されたが、まだ多数の人達が待ち合わせのロビーに座っ ている。しばらくすると「**家様の七五三祝賀会ご出席の皆様は・・」と館内放送があり、どっと会場へ移動された人数は100名以上なのでびっくり。コー ヒーを飲みながらこの地の独特の慣習の現実を目の当たりにした。

 このホテル、天皇皇后両陛下をはじめ多くの皇室の方がお越しになられた際の記念写真もあり、かなり知られた存在らしいが、館内放送を担当する女性のアナウンスは最悪。すべてがブツブツと切り刻まれて聞き苦しかった。

「**家様、**家様、ご両家、ご披露宴、ご出席の皆様は、会場へ、お入りください」

 ここまでブツブツにされたら聞き苦しいより疲れてしまう。誰か教えてやる人がいないのだろうかと気の毒に感じた。

 七五三を終えて東京駅に向かった。日曜日で人が溢れている状況。そこで新大阪行きの臨時の「のぞみ」を選択、持病を腰痛を感じ始めていたので贅沢だが空席の多いグリーン車を利用。後席に誰もいなかったのでシートを倒して悪化しないように庇ってきた。

 名古屋に着く前「定刻で三河安城駅を通過」と車内アナウンスがあったのに、名古屋駅のホームに着くと3分先に出た「のぞみ」が停車したまま。間違いなくその出発までの時間が遅れると予想したら現実となり、京都、新大阪と3分遅れの到着となった。

  新大阪駅でいつもは「はるか」に乗り継いで天王寺駅に向かうが、丁度7分後に発車する「くろしお」の存在があったのだが、3分遅れが影響して11番ホーム まで早足で移動。お陰で何とか間に合ったが、自由席は信じられないほどの大混雑。デッキで身動き出来ない状態で天王寺駅に戻って来た。

 車内放送で「大和路線」の人身事故を知らせていた。全線で運転が止まっているらしく、駅のホームに着くと快速が停車したままで1時間以上も停まっており、近鉄線などの振り替え輸送の案内が流れていた。

  14日から始めた「行脚」の旅、まずは北国からスタート。その数日間を次号からしたためるが、ずっと気になっていた友人の息子の結婚式。新郎の父の謝辞の 原稿を依頼されていた件だが、昨日に会って確認したら、司会者や多くの出席者から「素晴らしかった」と言われたそうで安堵したが、お兄さんから「誰が書い た挨拶文だ」と指摘されたそうで、正直に答えたら「やはり」と返されたそうだった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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