2012-10-18

どうなっているの?  NO 3079


 コストを徹底的に抑えるシステムを構築し、「本当に大丈夫なの?」と思わせるような金額を打ち出した格安航空が潮流だが、そんな中で機材の回転から遅れることを避け、減便せざるを得なくなった航空会社も出て来た。

 そんな社会現象で日本航空や全日空の「早割り」料金も驚くほど低価格が打ち出され、昔では想像もしなかった交通費で旅行が楽しめるようになった。

 競争原理からだろうか、JRにも信じられない企画が次々に出て来ている。「こだま」を利用すれば東京と新大阪間を「1万円」というのもあるし、次のような広告が目に留まったので紹介する。

『50歳からの大人が愛する神戸の夜景 神戸ホテルオークラ朝食付で17800円~23800円 2泊3日なら21800円~33800円』

『うまし秋 うるわし奈良 ホテル・サンルート 興福寺国宝館入場券付 1泊2食16800円~18800円  2泊3日なら19800円~25800円』

 この上述した出発地は東京なので、新幹線料金やホテル料金がどうなっているのだろうかと疑問に思うが、企画発売しているのがJR東海関連なので間違いないだろう。

  昔、経済誌がホテル業界を分析する特集を掲載しており、その中で強烈な印象として残っているのが部屋の稼働率と一室のコスト金額。一般的なホテルでシング ル一室の原価が電気代、水道代などの光熱費、シーツのクリーニング代、石鹸や歯ブラシなどの消耗品、部屋の清掃やベッドメーキングに関する人件費などを総 括して2700円ぐらいと計算されていた。

 もちろん、それは上下に大きな幅があるだろうが、ホテルもJRも飛行機も、空室や空席なら一人でも利用してくれたらとの考えがあるようだ。

 こんな低料金の企画を知ったら正規料金で利用するのが馬鹿らしくなるが、新大阪から西に向かうともっとびっくりする企画があった。

 JRに「こだま」トクトク切符というものがあり、同駅往復と前日までの購入が条件だが、普通車指定席で例えば「新尾道」往復だと1万円となっている。

 通常料金なら往復「こだま」でも16000円以上なので、その割引率には驚きだが、これに付随するのが子供料金が3000円、駅レンタカーが2000円で24時間利用出来るそうなので本当に「トクトク」という企画である。

 新尾道には「のぞみ」や「ひかり」が停車せず、岡山駅か福山駅で「こだま」に乗り換えとなり1時間32分の所要時間だが、上述の「こだま」で新大阪と新尾道を利用すると2時間2分なので30分余計に掛かるが、急ぐ旅でなければ「こだま」の選択がお勧めである。

  こんなことを書いたのは、ネット社会にあって交通機関や宿泊の世界を正規料金で利用するのが馬鹿らしいからだが、ホテルの検索をしたら公式ページがトップ ページに出ないケースも多く、そこまでに出て来るのは紹介ビジネスばかりで、ホテルの公式ページを開けたら「ネットから直接ご予約の場合は割引」とか「ワ ンドリンクサービス」なんて明記されており、それだったら紹介ビジネスとの提携を止めた方がよいのでは思ってしまう。

 我が「お葬式」の業界も紹介ビジネスが潮流で、「無料で葬儀社を紹介」なんて宣伝をしているところもあるが、しっかりと業者から紹介料を搾取するので、その分「お客様」が
損をする背景があり、そんな会社と提携する業者の信用が低いのも社会の常識と考えたい。

  今日の写真は「お葬式セミナー」のひとこまから。消費者団体などからの講師依頼も多かったが、そこで知ったことは我々葬儀社が猜疑心を抱かれているという こと。講演や講義が終わって質疑応答に入ると、そこで「高級葬儀」の意味が初めて理解出来たと一気に信用のお言葉を頂戴することになった。
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