2012-11-09

祈るばかり  NO 3100


 所用があって大嫌いな新快速で西に向かった。いつもと変わらずぶっ飛ばす。横揺れと騒音が大変で、走行中は間違いなく血圧が上昇していただろう。

  三宮、神戸と停車して西に向かうが、左手に海が見えて来たところで不思議なことに気付いた。4車線ある東海道と山陽本線だが、大阪から三宮までは海側を 走っていた筈なのにいつの間にか山側から2車線目に変わっている。途中で追い越したりすれ違う列車を見ていると、海側の2車線は普通電車と快速専用みたい で、新快速と特急列車、それに貨物列車は山側の2車線になっていたようだ。

 上述したことは確かであり、そうなると何処かでポイントを通過して車線変更をしていることになる。もちろんダイヤがしっかりと構築されているだろうが、何か恐ろしく感じた体感だった。

 明石大橋が見えたが、阪神大震災の時にはまだ開通前だったと記憶しているが、1メートルぐらい「ズレ」たというニュースを見たような気がする。こんな高速であんな大きな地震に遭遇したらどうなるのだろうかと恐怖が募り、病的なまでの心配性に襲われる往復となった。

  東海から紀伊半島沖を震源とする大地震が心配されているが、もしもの場合の津波の大きさが半端じゃなく、30数メートルという予想もあり、それなら10階 建てのビルでも危ないではないかと考えさせられるし、大阪湾でも2時間後ぐらいに5メートル級の津波が押し寄せる危険性が想定され、数日前にJR大阪環状 線の大正駅で避難誘導訓練が行われていた。

 弊社の葬儀式場であるシーン西館が存在する「疎開道路」の海抜は6メートルぐらいだそうだ が、上町台地の東西両側が坂になっており安心だと思っていたら、防災に詳しい人物から「津波は運河を遡ることを考えておかなければ」とアドバイスを受け、 想像もしなかったことで衝撃を受けた。

 数日前の地域の避難訓練の際に書いたが、大きな地震災害で最も恐ろしいのは大火災の発生で、隣人達が結束して延焼しないような対策をするべきだが、逃げるタイミングを失したら大変であり、情報把握と決断が重要になって来る。

 いつも発生しないようにと願っているが、これだけは誰も予想不可能なので困った自然の事象だが、最悪の想定だけはしておくべきで、家具の倒壊ぐらいは対策を講じるべきだろう。

 トルコだっただろうか、群発地震が続き、地震学者達が会議を経て「安全宣言」をしたら大地震が発生し、多くの犠牲者が出たところから大問題で裁判にまで発展していたが、予知が不可能ということを顕著に物語る出来事のようで「他山の石」として学びたいものである。

  今日の写真は、昨日に続いてバス。今では走っていないが、かつては東京駅八重洲口とつくばを結んでいたメガ・ライナーで、事故渋滞に巻き込まれても車体の 長さから降りられないインターもあるという車内アナウンスに驚いたことがあったが、つくばエクスプレスの開通で乗客が激減し、大阪と東京を結ぶ夜間高速バ スに転化され、構造上に欠陥があったらしく東名高速道路で火災発生事故が起き、その後は姿を見ることはなくなった。
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