2012-10-19

考えられないこと  NO 3080


 昔から深いご仏縁のあった方のお通夜に参列した。日本舞踊で活躍されていた当時のお写真が眩いほど輝いている。数年前にご主人と一緒に撮られた一枚も素敵だった。

 こんな写真を残しておかなければと感じたが、最近の写真が何もない私。今度旅行にでも出掛けた際には撮影しなければと思っている。

 若い住職が導師を務められている。ご読経の声が10人ぐらい聞こえて来る。それらはご親戚の方々が唱えられるもの。ご読経を終えてからの法話にそのことに触れられ、有り難いことだと喜ばれていたお言葉が印象に残った。

「お経は、ここに参列される方々への故人からのメッセージです」との説得に頷かれた方々も多く、宗教者として修行をされて来たことを物語る深みを感じ、控え室を訪問して御礼を申し上げて来た。

  さて、週刊朝日の橋下市長に対する記事が物議を醸し、昨日の夕方にマスメディアに謝罪文がファックスで送信されたというニュースがあった。テレビのニュー スで目に入った「見出し」だけでも「これはないだろう」というレベル。連載予定の次号で謝罪文を掲載するそうだが、信じられないほど低次元な記事内容に衝 撃を受けた。

 ネットの中には「酷過ぎる」という言葉も多くあり、「週刊朝日の自殺行為」というブログもあったが、来週月曜日に発刊される次号は、連載を中止して謝罪文だけになるような気がしていたら、どうやらそうなるみたいなニュースがあった。

 誹謗中傷した個人攻撃は週刊誌の常套手段だという意見もあり、そこには連載をすることで発行部数を伸ばし、もしも裁判に発展しても訴訟費用以上の利益があるからだと解説していた。

 派手に攻撃され、社会が忘れた頃に判決が出て、週刊誌の片隅に小さな「お詫び」記事で済まされたらそれこそ災難ではないか。今回は様々に露出して話題を呼んでいる橋下市長も間違いなく被害者であろう。

 マイナスをプラスに転じることに長けている彼のこと、きっと逆に利用するだろうと予想しているが、それにしても筆者の橋下市長に対する憎しみは尋常ではない思いを抱いたし、編集責任者の処分はかなり重いものだろう。

  話題を変え、ノーベル賞の栄誉に輝いた山中教授に対して、田中文部科学大臣の提案で閣僚達のポケットマネーで「洗濯機」をプレゼントすることが決まったそ うだが、「洗濯機の修理中に受賞を知らせる電話があった」からだとは何と寒々しく貧しい発想をするのだろうと落胆し、こんな人達が国家を左右しているのと 考えるだけで心が震えてしまった。

 私が内閣の一員なら「国民の皆さんに笑われるようなことは慎みましょう。もっと真剣にプレゼントの品を考えるべきです」と促していただろう。

 こんなレベルのことに賛同するなんて、現在の内閣は品格さえ欠乏してしまった「お笑い」組織で、いよいよ末期症状の体を表面化したように思うのは私だけではないだろう。

 これまでに何度も書いたが、プロデューサーはキャスティングを誤ったり妥協をしたらシナリオが死んでしまう。野田総理は、まずはキャスティングで大失敗したようで、その付けは想像以上に大きいと断言する。

 今日の写真は「コンサート」のオープニングで挨拶するひとこま。もうかれこれ10年になろうか、こんな元気な姿を懐かしく思い出すこの頃なのです。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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