2007-04-18

人間社会の悲しい現実! NO 1838


 今日も銭湯の最終客、正確に言うと友人や知人も一緒だったが。会話は銃撃事件のことばかり。それぞれが評論家みたいになって論議を交わしてきた。

 アメリカの大学での衝撃的な事件、こんな信じられないことが起きるのが現実の社会。イラクでは毎日のように自爆テロが発生、数十人が犠牲になっている事実もある。

 被害者や遺族のことを想像するとやるせない。「銃は悪くない。それを撃つのは人間だから」という考えがアメリカ社会には存在するが、それにしても大学と警察の初期対応の不味さは糾弾されるべきだろう。

 学長の会見に「適切でない情報を発信することは出来ないので」という逃げ口上があったが、それこそ臆病になって最悪の事態を想定する行動責任が欠けていたと思えてならない。

  全館放送システムはなかったそうだが、広いキャンパス内なら非常時サイレンもなかったのだろうか。大統領の会見放送で「国民の悲しみ」を訴えていたが、こ れまでに何度こんな会見放送をやって来たのかを考えれば進歩も成長もなく、これからも新たな悲劇の種がいっぱい潜在していると断言する。

  そんなニュースを観て、NHKの8時から放送に切り替えたら歌謡番組が始まった。トップに出てきたシルエットから<!>と思っているとイントロが流れ「千 の風になって」の歌声。聴き入っていたら8時2分頃にニュース速報が。「長崎市長が銃撃された」というニュースにまた衝撃が。

 発射された数発で他に被害者がなかったことが救いだが、心肺停止で重体という情報をに是非とも手術が成功して生還をと祈念する。

 両方の事件の加害者にも家族が存在する筈、きっと複雑で申し訳ない思いで衝撃を受け、<出来ることなら時間よ戻って!>という心情で嘆き悲しんでいるだろう。

「被害者になるな」「加害者になるな」という私の口癖が悲しく消えてしまいそうな思いだ。

 ニュース・ステーションに犯人からの犯行に至る背景について資料が送付されてきていたそいうだが、それらを対応していれば市長殺害行動にまで至っただろうかとの疑問が生じる。

  それにしてもNHKの長崎局から飛び出したという実況者の報告内容はひどかった。興奮してしまうのは理解出来るが、一分間に10回も「**ですね~」のコ メントは聞き苦しい。私が過去に何度か書いた「ですね調」の典型的なタイプ。もうちょっと勉強して欲しいと願ってしまった。

 また、各局それぞれのニュースが始まった中、女性のアナウンサーが「それでは長崎病院からの中継です。**さん、お願いします」とのコメントにびっくり。天下の報道放送の中で身内同士のやりとりに「敬称」はないだろう。「**記者が伝えます」で充分ではないか。

  一部の不確実な報道では、暴力団である犯人が精神的に病んでいたとの情報も流れていた。市を相手に訴訟があったということもあったみたいだが、それだけで 選挙期間中に銃撃するとは考え憎い。そうなると、アメリカの銃撃事件に触発された突発的な行動ということもあるかもしれない。

 日々に発生する事故に心が痛む。国内で「ハシカ」が大流行というニュースもあり、孫達が大丈夫かと心配になるが、在住していたアメリカから帰国して国内で生活していることだけでもホッとしている。

 祈りだけで事故や事件の犠牲者は防げない。社会を安全にするなら教育が重要。その教育が競争原理主義に走っていては解決不可能だし、ややこしい宗教に惑わされない毅然とした考え方も大切だ。

  航空会社、鉄道会社、バス、タクシーから運送会社まで、「命の重み」を学習し、事故を起こさず「謝罪」にエネルギーを費やすことのないような安全に邁進し て欲しいと願っているが、今日のNHKニュース関西のインタビューに登場したJR西日本の社長発言に怒りを感じた人が多かったと想像する。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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