2007-04-08

ご仏縁  NO 1829


 この数日、国道25号線の一心寺付近は大渋滞、車だけではなく人の列も大変。納骨の寺として10年に1度という開眼供養が行われているからである。

 浄土宗のお寺でありながら何宗問わず納骨可能という有名な存在。すぐ近くに「和を以って貴しと為す」で誰もが知る聖徳太子ゆかりの四天王寺があるが、西門の鳥居から直線距離で100メートルも離れていないだろう。

 我々がご葬儀を担当申し上げ「お墓は?」「ご本山へのご納骨は?」と確認すると、「一心寺に」とお答えになるケースが多く、導師を勤められた他宗のお寺様さえ黙認される存在となっている。

 上述した「開眼」だが、一心寺では納骨された「お骨」で仏像を造ることで知れ渡り、10年毎に大規模な法要会が行われている。

 今日、あるお寺様から「一心寺前でタクシーから降車されるお年寄り達が、行列の最後尾に並ぶために大変な距離を移動されることになり、お気の毒で仕方がない」というお話しを伺ったが、今日の雨はさぞかし辛かったことと同情申し上げる。

 遠方で行われた葬儀、ご宗旨は浄土宗。立派なご本堂に入ってから考えたのが引導作法に続くコメント、明日がお釈迦様のご誕生日、今日は浄土宗をお開きになった法然上人のお誕生日というご仏縁を加えることにした。

 またもや孫の話で恐縮だが、2年前、娘ファミリーがアメリカに在住し、二人目の孫が誕生する予定日が4月8日と聞いてびっくり。それからずっと<その日に生まれますように!>と手を合わせていたら、有り難くも何よりのご仏縁をいただくことになった。

  故に、明日は孫の誕生日。そして、私に関連する多くの人達が畏敬申し上げる「北国の女神」がこの世に生を享けられた日。浄土宗に特別にゆかり深い「水冠」 という帽子の存在があるが、彼女のHPのトップページにその画像が掲載されており、時折に更新されるコラム「迷いの窓」は特別な世界。北に向かって「おめ でとうございます」と手を合わす。

 さて、前述の「骨仏」だが、墓地や墓石産業の立場にある方々からは抵抗が強い。なぜならお墓を造らない人が増えるからだが、その一部の方が提起されるキーワードが「お骨を白いセメントで固めたら土に還らない」ということ。

 最近は、お墓や仏壇の業界も急変してきているが、そんな中に強迫商法的なビジネス展開が蔓延っており、テレビに登場する有名な人物が絡んでいるという風評が流れ、訴訟になっているケースもと書いた週刊誌もあった。

 今日の<HOME>接続は「空飛ぶ水冠」さん。是非、コラムのページにご訪問を。
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