2006-09-20
安全運転を NO 1632
台風が北国へ。あちこちで突風が吹いているというニュース、被害のないように願っている。
警察官に続いて教育長が飲酒運転で検挙された。「しまった!」と後悔をしているだろうが、救いは事故の被害者がなかったということだけ。この国は「命」という重要な問題について間違いなく病んでいるようだ。
友人である割烹のオヤジから依頼されたものがあった。それは店内に貼り付ける「飲酒運転をしないように」というポスター制作。キツイ表現を避け、キャラクターからのお願いというイメージでデザインするように命じておいた。
カウンターでお客さんとのやりとりを何度か体験した。「運転される方はお茶かジュースで」とやんわりとお願いの言葉。それに対して「ちょっとぐらい」や「酒に強いから」と返す連中に心底から腹が立つ。
一方で、別の飲食店のオヤジさんが「雨の日は要注意です」と教えてくれた。お客さんが車で来るパーセンテージが高くなり、「雨だから検問もない」という会話が多いそうで、そこに飲酒という怖~い現実が増えるからだ。
この数日、講演依頼が数件あった。その中にこの「独り言」を訪問くださる方からのもがあり、友人を通じて依頼を受けた。
求められたテーマは「命」で、交通機関に関係する組織の役員さん達が対象。そこに飲酒運転撲滅という強い責任感を感じた。
運転免許更新時の講習を受けた時に感じたことだが、スライドなどでグラフや数字を見せて訴えるケースが多いが、この講義方法は受講者への伝達パワーが非常に弱いと考えるべき。もしも私がプロデュースするなら「悲しみの光景」という映像を中心とするだろう。
世の中には<どうして!?>ということがいっぱい起きる。3人の幼い子供達が亡くなった福岡の事故でも、ガードレールが車を想定外として設置されていたそうだし、数日前に大阪の築港の駐車場で起きた落下事故も運命の悪戯みたいな事実があったようだ。
4階建ての駐車場、車を前進しようとアクセルを踏んだらギアがバックに入っており、そのまま後部の低い壁を突き破って落下したものだが、この部分だけガードレールがなかったそうだ。ということからすると、隣のスペースに駐車していたとしたら軽い物損事故で済んだ筈。
随分昔に起きた事故だが、山間部のドライブウェーでスリップしたバイクがガードレールの隙間から落下したケースがあり、「隙間がなかったら死亡事故になっていなかった」と県を相手取って訴訟に発展して話題になったこともあった。
不思議なご仏縁もいっぱいある。読書の秋のシーズンは、私にとって講演の秋でもあり、女性団体やお寺の檀家さん向けのテーマも考えているが、どうしても「命」がメインになってしまう。どうぞ、安全運転で事故のないように手を合わせます。