2016-01-17

合掌の日  NO 4438

メガライナー今日の日は前号で書いたように人生にあって忘れられない日。犠牲になった多くの方々の存在を思い、静かに手を合わせた。

ニュース解説で「通電火災」の危険性について紹介していた。建物が崩壊した状態で停電が回復したらストーブなどから火災につながるというものだが、あの時もそんな火災が多く発生したみたいで、地震が発生した5時46分より4時間後に出火したケースもあったそうだ。

また、救助隊の車が渋滞で動けなかった事実も分析され、その渋滞の原因を調べたら道路に生じた段差によって通行不可能になっていたというものだが、大地震が発生した時は自家用車を使わないことも重要と指摘していた。

2005年から21年目となるが、その大地震から2か月後の3月20日に起きた地下鉄サリン事件のことも忘れてはならない。宗教と戦争が人を変えるという典型的な事象で、世界中で続いているテロも同じ問題である。

まだ後遺症に苛まれる被害者が多くおられるが、災害や災難は風化させないように語り継ぐことが重要である。

さて、スキーバスの事故で思い出したことがあった。高校時代の冬休みに週末のスキーバスの助手のアルバイトを何度かしていたことがある。戸倉、神鍋などに行くもので、土曜日の夜の10時頃に出発し、早朝に現地に到着。スキーを楽しんでアルバイト代を貰えるのだから有り難いものだった。

収入は当時で2500円だったが、往路に2回、帰路に2回国道にあるドライブインに立ち寄るのだが、往路で「帰りも寄ってね」と1000円ずつ貰ったのだから信じられない話。うどんや蕎麦なら無料で食べさせてくれたし、毎週土曜日に助手をすれば6500円の収入になってスキーを楽しめるのだから皆から羨ましがられた。

しかし、それは想像以上に大変な仕事だった。スキーツアーを企画する会社の依頼で様々な組織や団体を担当したが、ソリの積み込みから現地到着時の窓からの搬出、また現地の管理組合が指定する駐車場のシールを貰う手続きに行ったり、道路に積雪があればタイヤチェーンの装着も手伝わなければならないし、往路は問題ないが帰路は睡魔に襲われるので大変だった。

「本日は**観光バスをご利用くださいまして有難うございます。これより神鍋スキー場へ向けて出発いたします。運転手は**。助手は久世でございます。途中でドライブインに2回入って20分間の休憩をします。行程は摂丹街道から国道9号線に入り」

そんなアナウンスもしたし、カーブが多いので荷物の落下にご注意をという説明もしていたが、運転手さんから「お前、慣れているなあ」と驚かれたものだ。

現地に到着してお客さんを降ろすと運転手さんと指定契約されている民宿先に行って休憩するのだが、運転手さんはプロ。部屋に入ってやぐら炬燵で寝転ぶとすぐに爆睡していた。

2時間ほど横になっていてから行動を始める。自分のソリを持ってゲレンデ出掛ける訳だが、骨折でもしたら大変なので絶対に無理をしないように心掛けていた。

20代の頃、友人が勤め先の人事異動から東海地区へ引っ越しすることになり、運送会社のトラックの助手席に2人で同乗して国道1号線の鈴鹿峠を越えた。すると運転手さんが「ここで仮眠しますから」とドライブインに停車。車が停まると同時に爆睡されたのを見て運転の仕事をするプロらしさを知った。

ずっと昔から布団の中へ入っても1時間以上しなければ寝付かれないので困っている。友人達から「布団に入って3分もしたら寝ているよ」と聞くと羨ましく思ってしまう。

バスのことで思い出したが、昔の大型バスに6人掛け11列定員72人というのがあった。通路に補助席が2席あるのだから信じられないが、小学生や中学生の頃の遠足はそんなバスだったことを記憶している。

今日の写真はJRと関東鉄道が有していた超大型バス「メガライナー」を。東京駅とつくばセンターを結んでいたが、つくばエキスプレスが開通して夜間の東名に活用されたが、4台の内2台が火災を起こした出来事が不思議である。

そうそう、今日の結びに紹介しておくが、「幸せ列車」の管理人さんが「アトランティス物語」を始められた。第1章「ハル国の屈服」が今日のタイトルだったが、何か興味深い内容なのでお勧め申し上げる。
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