2008-01-29

ミステリー?  NO 2107


 夜のニュース、年間に15万人の人達が死因究明を必要とするケースと報じていたが、検視官が全国に150名も存在しないという事実に驚き、昨年の相撲部屋での不幸な事件のこと思い出した。

 我々の仕事にあっても、突然死を迎えられた方が警察による死因調査や法医で解剖という悲しいことも少なくないが、死因が不明な場合は、担当された医師が警察に知らさなければならない医師法もある。

 前にも何回か書いたが、事件性のある方を知らずに葬儀を担当してしまうことは恐ろしいこと。それは、故人に対して取り返しの出来ない大問題で、お骨になってしまったら完全犯罪という危険性さえ秘められている。

もちろん医師の死亡診断書の発行があり、法的な手続きである死亡届によって発行された「火葬許可証」という過程を経るし、警察が介在した場合には検案書になり、刑事課で許可印がなければ死亡届の提出受付は不可能となる。

 しかし、冒頭の現実からすると「ザル法」みたいに抜け穴だらけ、様々な手口を想像すると背筋がゾッとしてしまう。

 自然死、事故死、事件死というそれぞれに人間社会の縮図があるが、我々の仕事に従事している者は、誰もが「加害者になるな」「被害者になるな」という思いを強く抱いている筈だ。

 さて、お通夜の式場にいると、スタッフから文書が届けられ、見出しだけ流し読みするとテレビ番組の取材と出演依頼だった。

バタバタしており詳しい内容まで目を通していないが、明日にでもスタッフと相談してから考えることに。

 そうそう、知人が見せてくれた郵送物にびっくりした。70歳を迎えたその人だが、今話題になっている厚生年金の確認文書である。

  これまでの人生の歴史は、ずっと自営業。「国民年金を支払ったが、会社勤めを一切しないのに厚生年金の書類がなぜ!?」との不思議な出来事。周りにおられ た仲間の人達がミステリーみたいな事件にワイワイガヤガヤ。明日にでも社会保険事務所に行かれるそうだが、果たしてどんな結果となるのだろうか?

  今日の結びは入浴のこと。久し振りに銭湯へは行かず、自宅風呂に入った。何か「温泉の素」がないかと調べたら「道後の湯」というものがあった。湯船にいっ ぱい放り込んだらグリーン色になって綺麗だし、香りも悪くないのでリラックスできたが、ふと地球環境は?と考えることになった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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