2007-12-20

懸命・使命?  NO 2069


 日付が変わってから銭湯に行くことが多いところから、どうしても真向かいに在する南生野温泉に行くことになるが、水曜日は定休日。そこで弊社の葬儀式場「シーン西館」の前を通り、少し早めに源ヶ橋温泉に行ってきた。

 重要文化財登録されているのでネットの中に登場することも多く、銭湯巡りを趣味とされる方々が遠方からやって来ることもある。

 低周波の電気風呂につながっている「オパール原石風呂」があるが、今日のその薬湯には「楊梅湯」とあった。

 両銭湯の丁度中間に存在する西館だが、どちらも直線距離なら100メートル以内。そんなところから西館でお通夜を終えられたご遺族やご親戚の方々がご利用されることになる。

 ご親戚控え室に銭湯の案内パンフもあるし、必需品からお飲み物まで銭湯側にお願いしている「ご入浴券」も用意しているが、時折にスタッフが精算に参上しなければならない。

 今日の帰り際、番台におられた若女将さんに「借金はありませんか?」と確認したら「スタッフの方が来られて大丈夫ですよ」とのこと。「今後もよろしく」とお願いしてきた。

  さて、黒澤監督の名作「椿三十郎」のリメイク版が話題になっているが、主演俳優が会見で「昔の作品より素晴らしい」と発言していたことに残念な思い。カメ ラや音響ひとつにしても目覚しい進化を遂げた背景があり、どうして「名作には及びませんが」と謙虚な姿勢を表さないのだろうかと腹立たしい思いも感じた。

 そんな「待ちなさいよ!」という会見がもう一つあった。船場吉兆の会見だが、そこで創業者の娘さんという人物が「先代に申し訳ない」との発言が。それは「世間様に申し訳ない」から始まって「然るべき」で、それこそ皆で「叱るべき」となろう。

  福岡の岩田屋との契約解除、そして料亭そのものが入っているビルのオーナー側からも契約解除という厳しい現実を迎えているようだが、上述の会見で「料亭は 続けます」と発言した姿勢に問題があったように感じられ、そこで「世間様がお許しくだされば」という一言が欠けていたように思った人は多かっただろう。

  最近、謝罪会見が多いし、危機管理専門のビジネスも注目を浴び、その中で「謝罪」を重要視しているという新聞記事を読んだが、心から申し訳ない姿勢とそう でない姿勢とは誰の目にも明らかで、それらは一流の役者でも難しく「三国連太郎」さんぐらいの実力がなければ騙されないだろうと思っている。

 仕事とは「一生懸命」にするべきことで、その文字がすべてを語っているではないか。

それらは、私の専門である司会の世界にあっても同じで「技術」よりも「一生懸命」に取り組む姿勢にプロの道があり、そこに「やさしさ」が生まれ、そして感じられるものなのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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