2008-03-06

びっくり銭湯  NO 2142


 朝、いつもより早く起き、近くの喫茶店でパンと玉子料理の朝食を済ませ、数紙の新聞を読んで時間調整。自宅前まで戻ると真向かいの医院の先生の車が駐車場に停まった。

「お はようございます」と挨拶を交わし、続いて「エコー検査」についてお願いをしたら、「朝から何も食べていない?」と返され、喫茶店のことを伝えたら「空腹 でないとダメ」とのこと。検査には食後少なくとも2時間以上の経過が必要で、「お昼頃は?」と仰ったのだが仕事でどうにもならず、明日の朝一ということに した。

 自宅に入るとスタッフからの電話が。ご遺族、ご親戚、ご友人達からのメッセージをいっぱい託され、ナレーションの中で纏めるように頼まれ、やがて原稿資料が届けられた。

 それぞれに目を通したら、月並みな言葉で恐縮だが驚くほど中身の濃いメッセージ。それらは故人に対する強い悲しみの思いが伝わるものだった。

 どんなバージョンのシナリオするかと迷ったが、男性と女性バージョンに組み上げることに決定し、その中の友人から託された素晴らしい文章を私が朗読申し上げる「かたち」で打ち込んだ。

 資料が多く、いつもよりかなりの時間を要して何とか完成。本社事務所にメールで送信。3ページぐらいになるだろうと思いながらプリントアウトを頼んだ。

 式場に入ると、もう受付の皆さんが座っておられ、すでに多くの会葬者が来られている。そんな雰囲気から1階だけでは無理と判断、2階を椅子席にセッティングすることを進め、お寺様との打ち合わせを終えた頃には1階が満席状態になっていた。

  覚悟していたように辛い葬儀だった。ご引導が終わりご弔電を代読、そこから始まったナレーションだが、女性司会者の部分が始まった頃から式場のあちこちか ら「すすり泣き」が聞こえる。誤解されたくないので書くが、決して「お涙頂戴」という文章ではなく、それらは皆さんから託されたメッセージの内容がそうさ せたもの。私が担当する頃には非常に遣り難い状態になっていた。

 高校2年生からの友人という方のメッセージは、まさに「感動もの」で、文章表現、内容だけではなく、その纏め方に素人さんではないような感じを抱くほどだった。

「ご焼香」をされた人数と「ご出棺」をお見送りする人数の割合が「葬送の心」を物語るものだが、今日は、その8割以上の方々がお見送り。故人のお人柄を顕著に物語る光景となった。

 明日、朝から医院で検査。その後、京都行きの予定があるが、腰痛が出てきたので銭湯の電気風呂へ行くことに。準備をして玄関を出たら、いつもの銭湯が定休日。そこで弊社の式場前を通って「源ヶ橋温泉」へ行った。

  広い湯船に浸かっていると、「お久し振りです」と入ってきた人物にびっくり。ホテル業界の超有名人。趣味のひとつが銭湯とは聞いていたが、まさかこんな再 会になるとは驚き。車を式場に隣接する駐車場に入れてきたそうで、ゆっくりと銭湯会談に。私と同年代であったあちこちのホテルの総支配人達が定年退職、別 のホテルや新しい仕事に就かれたことも知った。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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