2015-05-08

白い天井  NO 4184

入院している友人の奥さんから電話があった。手術の日が決まったそうだが、どんな心情になっているのか気になっている。

病気のレベルは深刻なものではなく、腹腔手術で2時間以内に済むそうなのでよかったとは思うが、私と似た性格なので恐怖感が強いと想像している。

先月に会った時にはそんな兆候はなかったので、全身麻酔なら何をされても構わないと互いの意見が一致していたが、それから数日後に入院するとはびっくりだった。

手術が終わって数日後に見舞いに行く予定だが、彼も3回目の入院なので病室での過ごし方も慣れている筈である。

彼は検査に行き、問題なかったので支払いのために40人ぐらいが待ち合わせていた中で異変を感じ、改めて診察を受けたらそのまま入院というびっくりのケースだった。

入院でも病気によって闘病生活が大きく変わる。「絶対安静」なんて言われると廊下を歩いて運動することも出来ないので足腰が弱ってしまい、退院してから元に戻るまで入院期間の3倍を要すると言われている。

絶食を強いられる病気も辛いもので、過去に11日間の絶食を体験したことがあるので大変だった。

腕の血管が出難いところから点滴や採血で痛い思いをする。何度か手の甲で点滴を受けたことがあるが、無意識に動いてしまうそで外れる危険性があるので落ち着かない。

10回の入院で転院を含めると12回の体験があるので、友人達から「患者の評論家になれるぞ」なんて言われているが、病室で天井を眺めていると様々なことを考えてしまう。

入院中に大きな地震に遭遇したこともあるし、携帯電話がブルブルしたので確認したら「緊急地震速報」でベッドのパイプを握って構えたら、何分経っても揺れないのでおかしいと思っていたら、看護師さんが来室されて「誤報だったようです」という体験もあったが、大阪赤十字病院に入院時に、ヘリコプターの爆音が続き、サイレンが鳴り響いているので外を見たら、真向かいのマンションで火災が発生していて消火活動で驚いたこともあった。

その赤十字病院だが、9年前に入院した時に北側を見たら、ビルの合間に大阪城が見えたが、昨年に入院した時は同じような位置だったのに新しいビルが建設されたみたいで見えなくなっていた。

日常に緑茶やコーヒーをよく飲む人は心疾患や脳疾患で死亡するパーセンテージが低くなるような研究発表があったが、そう信じて飲むことこそが最も効果があるように思える。

温泉名人と称される人物が書かれた文献の中に興味深いことがあった。それは温泉の効能で、「温泉に来ていると思うことこそが最高の効能だ」というものだった。

今日の写真は5回入院したことのある大阪赤十字病院を。
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