1月の中旬に関東で大雪が降り、東京都内が大混乱に陥ったが、その教訓からか、数日前、気象庁は「大雪に警戒」と予報を発表、それらはマスメディアを通じ て都内の公共交通機関の間引き運転計画につながり、あまり降らなかったにもかかわらず、利用者に甚大な影響を及ぼすことになっていた。
イタリアの地震の予報の裁判沙汰や、過日のソロモン諸島での大地震でも、日本に到達する津波に関する対応に過去の教訓が活かされていなかった事実もあったようだが、予報や予知と言う問題は、いやはや簡単ではないようだ。
地震は別として、気象衛星の存在がある天気予報はある程度の確率が可能なようだが、まだまだ「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というような世界は否めないのだろうか。
我が生野区の勝山通の生野区役所のすぐ近くに、かつて大阪管区気象台があった。工務店を経営していた知人が請け負う豪邸の棟上げイベントの雨を心配し、 「明日は大丈夫?」と電話を入れたら「絶対に大丈夫です」と返されたので安心して決行したら、その時間になったら大雨が降って大変な目に遭ったそうで、気 象台に抗議に行き、「これで予報を出せ」と下駄をプレゼントしてきたという逸話があった。
それは、もう40年以上も前の話だが、今も語り継がれている出来事となっている。
気象の予報が難しかっても、間違いないと確信出来ることがある。それは中国の大気汚染の問題。確実に我が国内に大きな影響を及ぼし、すぐにでも対応を始め るべきだろうが、旧正月の元日である今日、春節祭を迎えて爆竹や花火を自粛するように呼び掛けても、あまり浸透しなかった中国という国の現実に嘆かわしい と感じている人達が多いことだろう。
商店街を歩いていると、3人連れの喪服姿の方達と出会った。どうやら弊社の式場で行われているお通夜に参列されるようだが、開式時間まで随分とあるので弔問者ではなくご親戚の方達だったと拝察した。
昼食に蕎麦を食し、夕食も蕎麦となった。蕎麦は血圧を降下させる効力があることを信じているが、昔から蕎麦が大好物だった。
温泉旅館の経営者や女将さんが自ら蕎麦を打って宿泊客に振舞う処も何軒か知っているが、中には蕎麦を栽培するというご主人もおられたし、旅先でその地のオリジナルな蕎麦をいただくことも癒しのひとときとなる。
さて、自分の仕事を愛すること。お客様のことを一生懸命考えることが経営者の基本だが、数日前に読んだ本の中に味わい深い体験談が掲載されていた。
父が経営する会社に後継者として入社した人物が、その父から解雇を言い渡され、「お前はここでの仕事に情熱を持っていない。この仕事を愛していない人間に はいて欲しくない。私はこの仕事を愛しているからだ。仕事を心から愛していれば、あとは自然とうまくいくものだ」と言われたそうだ。
原 点に立ち返る。客観的に世の中を見る。自身がどれほど小さな存在であるかを謙虚に学ぶ。そこから新しい発想の道が開けるものだが、その本の中に興味深い言 葉があった。「会社の哲学は、いつも正しいことをする」というもので、コンプライアンスという言葉につながる教訓とも思える。
世界的な ベストセラーの著者である人物が、コンサルタントの会社を立ち上げようとしていた時に、「君は浅はかな商業主義に毒されている」と指摘され、続いて「君は 時代を超えるアイデアを作りたいのか、それとも時代を超える組織を作りたいのか」と問われ、時代を超えるアイデアを作りたいと答えると「では、組織を作っ てはいけない」とアドバイスされたそうだ。
その背景についても記述があったが、世界の中で成功者と称される人物にはやはり奥深い信念と哲学があるものだと感じ入った。
読んだ書物だが、「シークレット アドバイス」というタイトルで、「世界トップの企業家&CEOが明かした『私の働き方』」というサブタイトルがあり、「フォーチュン」編集部の編著を桜田直美氏が訳されたものと付記させていただく。