2017-12-30

今冬は寒い  NО 8073

薬師寺 鐘楼テレビで旅番組が多い。数日前に再放送の温泉情報番組で伊香保温泉を採り上げていた。過去に講演の依頼を受けて群馬県の高崎市に行った際に招待いただいたのが伊香保温泉だったが、広い部屋で一人ぼっちで寂しかったことを憶えている。

長い階段の存在や歴史ある温泉饅頭も懐かしいが、高崎市で思い出すのが「童話 舌切り雀」の発祥地と知られている磯部温泉で、2回立ち寄ったことがある。

ネットでHPを開いて見たら旅館の名称が変わっているし、手前にある大規模な旅館の大浴場も利用出来ることになっており、詳しくは分からないが業務提携か買収されたのかもしれない。

利用した2回とも館内は閑散としており、廊下の電気も半分消されていたので暗かったし、大浴場の露天風呂で余りにも静かで怖くなり、急いで部屋に戻ったことも忘れられない。

朝食時に行った食事処で我々夫婦の他にもう一組の宿泊客がいただけで、閑散期としても寂しい限りで、部屋の窓から外の川の流れの音が寂しさを募らせたような感じもあった。

その旅館を知ったのは歴史に名高い文豪のお気に入りの宿だったことからだが、その作品に出合っていなければ行くことはなかっただろうが、何かしら不思議に旅館のイメージに感じるところがあり、次の年に高崎に行った帰路にも立ち寄った。

そこから帰阪する際に運転が疲れてもう1泊しようと立ち寄ったのが長野県の飯田にある「昼神温泉」で、中日ドラゴンズの落合監督がシーズンオフに滞在されていた写真もあったし、ドラゴンズの打ち上げ式の集合写真が廊下にあったことを憶えている。

振り返ればあちこちの温泉に行ったものである。葬儀という仕事に従事していたところから午後から「行こう」と出掛けたことも多かったが、「今日は空室ありますか?」と電話を掛けると驚かれたことも少なくなかった。

車で北陸の温泉に行こうと名神高速道路を走行中、遅めの昼食で立ち寄った吹田のサービスエリアで、「北陸まで大変。疲れるわ」と言われて茨木―インタチェンジで降り、山越えで亀岡の湯の花温泉に変更したこともある。

また、大阪駅から在来線の「特急 雷鳥」で加賀温泉に行こうと思っていたら、「列車は疲れる」と言われて梅田のウェスティン・ホテルに変更したこともあったが、当時はそのホテルのメンバーになっており、宿泊料金が半額だったので有り難かった。

このメンバー制度の特典はびっくりするものだった。半額宿泊料金が年間20回も可能で、友人達が来阪した時にも活用させて貰ったが、ホテル内の全てのレストランで二人以上の利用ならメンバーの分が無料となるのだから信じられなかった。

九州のご仏縁のある住職さんから恵贈いただいた「虎屋」の羊羹は美味しかった。その住職が身延山で修行された際にご一緒だった住職が大阪にいるが、坊守さんが私の妻と同じ日の生まれで随分昔から交流があり、年末にいただいた「ユメピリカ」を夕食で食べた、

前にも書いたが、お米の銘柄の名称は旅の楽しみの一つである。お品書きを見ながら「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「森のくまさん」「ななつぼし」「あきたこまち」などを目にした時はびっくりして勝手なイメージを想像していた。

体調が著しく弱り、目の調子も悪くなって来ているのでいよいよ完全な障害者になってしまう。明日は大晦日を迎えがる、過日のNHK番組でも採り上げられていたが、除夜の鐘も昼間に行われるケースが全国で増えているそうだ。毎年60人程度だった参加者が700人になったという数字にびっくりした。

今日の写真は奈良の薬師寺で撮影した梵鐘を。
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